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【銘柄診断】東京精密は13週線をサポートラインとする上昇トレンドの展開へ
【半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連特集】
東京精密 <7729> は、半導体製造装置事業(ウェーハプローバ、CMP装置、ポリッシュグラインダ、ダイシングマシンなど)と、計測機器事業を展開している。
2月13日に11年4~12月期累計の連結業績を発表した。売上高は前年同期比29%増の447億円、営業利益は同74%増の81億円、経常利益は同2.2倍の80億円、純利益は同99%増の74億円だった。全社ベースの受注高は同1%増の419億円だった。
セグメント別に見ると、半導体製造装置事業は受注高が同11%減の257億円、売上高が同26%増の298億円、営業利益が同94%増の49億円だった。前半の受注が好調だったため増収営業増益だったが、受注はやや減速している。計測機器事業は受注高が同27%増の161億円、売上高が同36%増の148億円、営業利益が同50%増の31億円だった。自動車関連や工作機械関連業界の設備投資が堅調だったため、受注が回復傾向を強めて増収営業増益だった。
12年3月期通期の連結業績予想については、前回予想を上方修正した。売上高は前回予想の545億円から今回予想の560億円(前期比13%増)、営業利益は82億円から92億円(同38%増)、経常利益は80億円から88億円(同46%増)、純利益は78億円から81億円(同33%増)に、それぞれ上方修正した。計測機器事業の好調が主因の模様である。予想EPS(1株利益)は196円51銭としている。
株価の動きを見ると、11年8月には1117円まで下落する場面があったが、震災時の昨年来安値1050円を割り込まずに急反発した。その後は下値を切り上げて、週足ベースでは13週移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドの展開になった。足元では2月17日に1696円まで上昇し、11年2月の1691円を突破して昨年来高値を更新した。12年3月期連結業績予想の上方修正を好感して上昇に弾みがついた。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年3月期ベースの連結予想PERは8~9倍近辺、予想配当利回りは0.9%台、そして需給面で見れば信用倍率は0.5倍台である。連結予想PERは依然として割安な水準であり、信用好取組も支援材料だろう。半導体製造装置の受注回復期待が高まれば、上昇余地は大きいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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