厚生年金加入要件緩和へ 通常国会に法案提出

2011年12月19日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 小宮山洋子厚生労働大臣はパート労働者をはじめとして非正規労働者が4割近くにのぼっていることを踏まえ、厚生年金加入要件の就労時間を「週30時間」から「週20時間」に緩和する法案を通常国会に提出する考えを18日のNHK日曜討論で示した。

 加入要件の緩和により約400万人が加入できるとみられている。

 小宮山厚生労働大臣は「厚生年金や企業健康保険の加入対象にすることは格差対策、雇用対策でも必要」と語り、中小企業においても「何年かかけて」推進するとの考えを述べた。

 また、森永卓郎獨協大学教授がパート等労働者の労働条件について「正社員と同じ仕事をしている人は同じ給料でなければならない。日本だけが(ルールを)破っている」と是正していくよう求めたのに対し、小宮山労働大臣は「均等待遇にすべき」と改善へ取り組む考えを示した。

 神野直彦社会保障審議会年金部会長で東大名誉教授も「同一労働、同一賃金という形を進めていく必要がある」とした。

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