【銘柄診断】武田薬品工業は収益好転には時間がかかる、高利回りで当面は値固め

2011年12月18日 10:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  武田薬品工業 <4502> は、震災以後はだらだらと下げる展開を続けていたが、今3月期の営業利益が3900億円から2700億円(前期3670億円)に大幅減額され、11月に入り下げ足に拍車がかかってきた。

  大幅減益の主たる要因はスイスの製薬企業ナイコメッド社の買収。買収額は96億ユーロ(約1兆650億円)の大型買収で、買収により事業展開地域は28カ国から70カ国以上へ拡大、医療用医薬品売上高の世界ランキングは16位から12位へ上昇する。

  2型糖尿病治療剤「アクトス」の米国での特許が2012年8月に満了となり、来2013年以降業績ダウンの懸念がある。

  このナイコメッド社の買収により、「アクトス」の悪化部分をどれほどカバーできるかが焦点。ともあれ業績が好転に向かうのは数年先と推定されており、当面は材料難の中での展開。ただ、利回りは5.6%と高く、配当利回りの買いを集めながら底値ゾーンでの値固め場面となりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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