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東京モーターショー2011、次世代を担う車種勢ぞろい
千葉の幕張メッセから24年ぶりに東京へ会場を移して開催される東京モーターショー。今年のテーマは"Mobility can change the world"(「世界はクルマで変えられる」)。クルマ社会の未来を、明るく大胆に、世界に向けて発信していくという強いメッセージが込められたイベントとなっている。 今年の東京モーターショーには、全ての国内メーカー14社・15ブランドが出店、海外から19社・22ブランドが参加し、各社が今持てる全技術を惜しげもなく披露している。 トヨタは、ドラえもん実写化のCMでも登場するFUN-Viiをお披露目。アプリケーションをダウンロードする感覚で、内外装の表示項目を自在に変更するパーソナライズ機能を搭載。ボディ全面がディスプレイとしており、ボディの色や表示項目を自由に変更できるほか、情報端末としてメッセージを表示することなども出来る。もはや移動手段としての自動車ではなく、移動"も"出来る生活アイテムのといった様相である。また、EV車やハイブリッドカーだけでなく、そのネーミングでも話題となった「86(ハチロク)」のプロトタイプモデルも出展している。 日産は、新世代の起業家をコンセプトとしたEV車や、日産スポーツカーの伝統を継承するEV車などを出展しているが、その目玉は何と言っても「呼べば来るクルマ。自動で駐車、自動で充電」のPIVO3だろう。街とEVが連携するスマートシティの駐車場"オートメーテッド・バレーパーキング"では、ドライバーが降車すると、PIVO3が自動で駐車場まで走行し、自ら充電を行う。さらに、用事を終えたドライバーが、携帯電話やスマートフォンでPIVO3を車寄せまで呼ぶことが出来るという。 ホンダの注目車種は、バッテリーの残量を気にせず長距離走行を可能にしたプラグインハイブリッドカーのAC-Xと、全長2.5m、全幅1.25mと極小サイズのマイクロコミューターコンセプトだろう。特に後者は、衣服を身につける様な気軽さで街中を移動できるコンパクトさと、スマートフォンとの連動による情報端末としての機能を搭載している。 日本の国内メーカーだけでなく海外メーカーも例年になく多数出展し、今回の東京モーターショー、強いては日本の市場復興に大きな期待を寄せているようである。例えば、アウディは9車種の出展ながら内8点は日本初出品の作品、BMWも世界初登場となるモデルをはじめ、日本初上陸となる、BMW i8 ConceptやBMW i3 Conceptなど総勢13台を出展している。 日本ではあまり耳にしない海外メーカーのEV車・ハイブリッドカーであるが、先のアウディやBMWをはじめ、数多くの海外メーカーが独自のEV車・ハイブリッドカーを出展している。ようやく、EV車・ハイブリッドカーが自動車のスタンダードとなる時代が現実性をおびてきているようだ。 近未来の自動車の世界観を体感できる絶好の機会である東京モーターショー2011、東京ビッグサイトで12月3日から11日まで一般公開されている。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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