トヨタ、次世代環境車のPHV・燃料電池車・EVを東京モーターショーに出展

2011年11月15日 15:47

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プラグインハイブリッド(PHV)車「Prius Plug-in Hybrid」(画像提供:トヨタ自動車)

プラグインハイブリッド(PHV)車「Prius Plug-in Hybrid」(画像提供:トヨタ自動車)[写真拡大]

  • 燃料電池自動車「FCV-R」(画像提供:トヨタ自動車)
  • 都市型電気自動車「FT-EV III」(画像提供:トヨタ自動車)

 トヨタ自動車は15日、東京モーターショーに、次世代環境車として、プラグインハイブリッド(PHV)車「Prius Plug-in Hybrid」、燃料電池自動車 「FCV-R」、都市型電気自動車(EV)「FT-EV III」を出展すると発表した。

 日本初出展となる「Prius Plug-in Hybrid」は、新開発の高容量リチウムイオン電池を搭載し、家庭用電源からの充電が可能。近距離は電気自動車として、中・長距離はハイブリッド車として走行できるため、バッテリー残存量や充電インフラを気にせず利用することができる。

 化石燃料の消費抑制、CO2排出量削減、大気汚染防止などの課題に対応するうえで、トヨタはプラグインハイブリッド車を「ハイブリッド車に次ぐ次世代環境車の柱」と位置付けている。現在、官公庁や法人を対象にリースしているモデルの燃費57km/Lや満充電でのEV走行距離23.4kmを上回る環境性能を目標に、2012年初めの市販開始を予定している。

 また、世界初出展となる「FCV-R」は、実用性の高いセダンタイプの次世代燃料電池自動車コンセプト。水素は、多様な原料から作ることができ、貯蔵・輸送が可能な、将来の有力なエネルギー。トヨタは水素を燃料とし、走行中に排出ガスやCO2を出さない燃料電池自動車(FCV)の開発・導入を推進している。

 「FCV-R」は、2015年頃からの市場導入に向け、実用性の高い燃料電池専用車として提案するコンセプトモデル。専用ボディにFCユニットを床下に配置することで、広い荷室空間と4人乗車を可能とした高効率パッケージが特徴。70MPaの高圧水素タンクを搭載し、燃料電池スタックの効率向上により航続距離は約700km以上を達成した(JC08モード走行。社内測定値)。

 同じく世界初出展となる「FT-EV III」は、近距離移動に適した“超小型軽量パッケージ”の電気自動車コンセプト。化石燃料の代替エネルギーのひとつとして有望視される電気をエネルギー源とした電気自動車(EV)は、走行中にCO2を排出しない将来の重要なエコカーのひとつ。トヨタでは、近距離移動に適したクルマとして2012年の市場導入を目指し、EVの開発を推進している。リチウムイオン電池を搭載し、一充電あたりの走行距離として105kmを想定している。

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