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【読者と一問一答】急落のオリンパスは処分すべきか?
★上場廃止の可能性も否定できない、見切りも
【問い】 オリンパス <7733> を持っています。どうしたらよいでしょうか。処分すべきでしょうか(東京都・K生)。
【答え】 今朝、8時44分に、「過去の損失計上先送りに関して」という重要事項を発表しました。これを受けて、8日(火)の株価は売り気配で始まり、9時51分前日比300円安の734円で寄り付きました。
いったん、下げ止っていた去る10月24日の安値1012円を割り込み、1998年3月以来の1000円割れです。
発表文要旨によると、「過去の買収案件に関する事実の真相究明を行うべく、第三者委員会による調査に対し情報提供等の全面的な協力を行っている。その過程で1990年代ころから有価証券投資にかかる特別損失計上の先送りを行っていた。GyrusGroupPLCの買収に際しアドバイザーに支払った報酬や優先株の買い戻し資金並びに国内新事業3社の買収資金は、複数のファンドを通すなどの方法により損失計上先送りによる投資有価証券等の含み損を解消するためなどに利用された」という。
当然、計上されるべき損失が計上されていなかったことは重要事項公表の違反や有価証券報告書虚偽記載の疑いが出てくるものとみられます。おそらく、通常の1部市場での売買ではなく「管理ポスト」に移されることになると思われます。
10月14日に社長を解任されたマイケル・ウッドフォード氏が、同氏が社長に就く前に行われたM&Aに対しアドバイザーに支払った金額が大きすぎることを問題としたことが発端でした。
マイケル・ウッドフォード社長が解任される前日(10月13日)の終値2526円に対し10月24日の1012円で一旦、底打ちしていました。これまで、会社側が過去のM&Aには問題はなかったと主張してきました。今回、損失計上先送りが表面化、会社側の主張にほころびが出てきたことを今日のマーケットは嫌気しました。
「西武鉄道が上場廃止に追い込まれた形と似ているところがある。今後の東証などの動きをみなくてはいけないものの、上場廃止の可能性がまったくないとは言い切れない」(中堅証券)との見方もあります。今回の件で信用が失墜したことは間違いなく営業面にも影響が予想されるでしょう。また、機関投資家等も組み入れから外すことも予想されます。戻る場面があれば売却も考えるのが良いのではないでしょうか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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