日野、「ダカールラリー2012」に8年ぶりに新型レーシングトラックで本格参戦

　日野自動車は18日、2012年1月1日にアルゼンチンのマルデルプラタをスタートする「ダカールラリー2012」のトラック部門に、菅原義正氏率いるチームスガワラと共に、「日野チームスガワラ」として、「日野レンジャー」2台で参戦すると発表した。

　2011年大会で20回連続完走を果たした日野は、2012年大会を新たな歴史の幕開けとすべく、2004年大会以来8年ぶりに新型レーシングトラックを投入する。参戦クラスを従来の市販車クラスから改造車クラスに移し、総合上位入賞を狙うとともに、排気量10リッター未満クラスの3連覇を目指す。新型レーシングトラックには、耐久信頼性に定評のある市販車をベースに、チームスガワラが培ってきたラリー車作りのノウハウを盛り込んだ。

　ドライバーは、菅原義正・照仁。親子での参戦となる。史上最多の連続出場記録を更新し続ける父・義正氏は、古希70歳を迎えてもなお、世界一過酷と称されるレースに挑む。義正氏の次男である照仁氏（39歳）は、自身の記録ともなる排気量10リッター未満クラスの3連覇を狙う。

　レースを支えるメカニックは、全国の日野販売会社から公募選抜され、宮城日野、東京日野、愛知日野、広島日野から各1名の計4人が参戦する。

　「日野は、世界最高峰のレースに挑戦し続けることで、日本の活力が生む感動を世界中のお客様、モータースポーツファンと分かち合い、HINOブランドの醸成を図る」と同社はコメントしている。