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富士ゼロックス、植物由来成分を含むバイオベースプラスチックを開発
記事提供元:エコノミックニュース
富士ゼロックスは、植物(飼料用とうもろこし)由来成分を50重量%以上含むバイオベースプラスチックを開発した。
同プラスチックは、2007年に導入したバイオマスプラスチックに比べ、材料としての比較でCO2排出量を約41%削減(当社比)。また、この部品は、日本バイオプラスチック協会「バイオマスプラ50 マーク」の認証を取得している。
同社は2007年に植物由来成分を30重量%以上含むバイオマスプラスチックを材料とする部品を商品に導入しており、今後新たに開発した50重量%以上含むバイオベースプラスチックに順次入れ替えるという。現行材料は、植物由来成分であるポリ乳酸と石油系材料とのアロイ(複合)樹脂だが、新たに開発したバイオベースプラスチックは、ベースとなるプラスチック成分をポリ乳酸のみとしている。
また、一般的に、植物由来成分(ポリ乳酸)が増加すると、難燃性、柔軟性が悪化し、水分等による分解も起こりやすくなるが、新しい材料は、複数の添加剤を組み合わせることで、難燃性を現行材料より向上、かつ分解を抑制。さらに現行材料同様の強度も確保しているため、機構部品(可動部に使われている部品)で使用できる。
このバイオベースプラスチックは、2007年に、富士フイルムの技術協力を得て開発したものを、石油系材料の不使用をコンセプトに共同で進化させたもの。材料の開発初期から、同社と植物由来材料に関する知見を共有し、材料設計、難燃性や物性評価、成形加工技術に関する検討を進めてきたという。また、量産化においてはユニチカの協力を得て開発。今後も各社協力のもと、環境に配慮した材料の開発を進めていく。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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