2011年の半導体売上高、0.1%減の前年割れへ=ガートナー予想

2011年9月16日 11:44

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 米調査会社ガートナーは15日、2011年の世界半導体売上高が前年比0.1%減の2,990億ドル(約22兆9,570億円)になるとの見通しを発表した。同社が4-6月期に発表した見通しは5.1%増だったが、大幅に下方修正した。

 同社のBryan Lewisリサーチ・バイス・プレジデントは声明で「半導体企業の7-9月期のガイダンスは季節平均をかなり下回っている」「半導体関連の在庫水準も依然として高い」とコメントしている。

 PC生産も大きく減少する見通し。同社は4-6月期時点の予想でPC生産が9.5%増になるとしていたが、3.4%増に引き下げた。また、携帯電話生産の見通しも4-6月期の12.9%増から、11.5%増に引き下げた。

 DRAMはPC需要の減退と価格の下落で深刻な影響を受けており、2011年は26.6%減となる見込みだ。2011年に半導体関連で最も成長率が高いのはNAND型フラッシュメモリとデータプロセシングASICで、約20%増となる見込み。スマートフォンやiPadなどの堅調な成長が背景にある。

 同社は、マクロ経済の見通し悪化に伴って、2012年の半導体売上高も前回予想の8.6%増から4.6%増に引き下げた。

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