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Swift と MAXI、星がブラックホールに吸い込まれる瞬間を観測する
記事提供元:スラド
ある Anonymous Coward 曰く、
今年の 3 月 28 日、NASA の Swift が突然強い X 線を出す天体を発見し (速報: GCN11823)、この情報を受けて ISS の MAXI も調査を行った (速報: Atel#3244) 。調査の結果、この現象はブラックホールに恒星が飲み込まれたものであると結論付けられた (AstroArts の記事、NASA の記事、JAXA のプレスリリース、doi:10.1038/nature10374より) 。
当初、これはガンマ線バースト天体で、すぐに暗くなると思われた。しかしガンマ線バーストであれば X 線の残光は数日間で消えるのだが今回のケースではなかなか暗くならず、銀河中心にあるブラックホールに恒星が飲み込まれた現象によるものではと推測された。さらなる観測の結果、今回の X 線発生源と同じ場所に銀河が見つかった。かつてエックス線を出していなかった銀河の中心核が、急に強く活動を開始するところを捉えたのは、今回が世界で初めて。
地球からこの銀河までの距離はおよそ 39 億光年。この恒星がブラックホールから逃れられない圏内 (なるものがあるかどうかは知らないが) に入ってから飲み込まれるまでどの程度の時間があったのか興味深い。
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