エーザイ、メキシコで医薬品販売会社を設立：海外進出を推進

　エーザイは17日、メキシコで医薬品販売会社「エーザイ・メキシコ」（Eisai Laboratorios S. de R.L. de C.V）を設立したと発表した。世界の医薬品市場トップ20カ国に進出する中期計画「はやぶさ」の一環として、世界14位市場のメキシコに進出する。

　同社は4月にエーザイ・ブラジルを設立しており、エーザイ・メキシコはラテンアメリカで2番目の医薬品販売拠点となる。資本金は5万ペソ（約31万2千円）。同社はエーザイ・メキシコを通じて「中枢神経領域、がん領域など多くの製品をメキシコの患者様にお届けすることが可能になる」としている。

　同社によると、エーザイ・メキシコでは、メキシコの医薬品市場参入に向けた戦略策定と基盤整備を早々に開始する予定。また、グローバルトップ20カ国の医薬品市場すべてに進出を果たしていくとしている。

　現時点では、今回のメキシコのほかに、オーストラリア（2006 年1 月）、カナダ（2010 年4 月）、ブラジル（2011 年4 月）に医薬品販売会社を設立しており、ロシアでは駐在員事務所を設立し（2007 年10 月）、申請登録作業を進めているという。トルコ、ポーランド、ベネズエラへの進出も計画している。