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来週は『米国債務問題を見極める』ことに尽きる=犬丸正寛の相場展望
来週(8月1日~5日)は、『米国債務問題を見極める』ことに尽きるだろう。満杯となっている債務(借金)の上限を拡大しなくてはいけない期限を8月2日に控えている。[写真拡大]
来週(8月1日~5日)は、『米国債務問題を見極める』ことに尽きるだろう。満杯となっている債務(借金)の上限を拡大しなくてはいけない期限を8月2日に控えている。
枠拡大ができないとアメリカは国内的にも対外的にも厳しいことになる。国債の利払い等ができないし、行政サービスも止まる恐れがある。オバマ政権は一気に3兆ドル近い枠拡大で債務問題から開放されたい。一方、共和党は枠拡大を認めるとしても小幅にとどめ、債務問題で政権に揺さぶりをかけ続け来年の大統領選挙を有利にしたいハラだろう。
しかも、このところ、アメリカの景気は昨年11月のQE-2(財政支出による景気対策)の効果が薄れ、下ブレ懸念が強まりつつある。しかも、QE-2の副作用で財政悪化とインフレが頭をもたげている。さらに、この先、景気が悪化するようならQE-3実施の必要性が高まってくるものの資金がない。
民主党案と共和党案を足して2で割ったような日本的な着地も予想されそうだ。しかし、今は様子を見るよりほかはない。
日本も他人事ではない。低支持率など、どこ吹く風で、まったく気にしない菅総理。次の衆議院選挙まで粘る気持ちのようだ。稼ぐことを疎かにされている日本株式会社の先行きは極めて厳しい。仮に、オバマ大統領が押し切れば菅総理は自信をますます強めることだろう。様子を見守るより手はない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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