ホンダ、ベトナムで二輪車第三工場建設 生産能力を年間250万台体制へ

2011年7月25日 18:13

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 ホンダは25日、ベトナムにおける二輪車・四輪車の生産販売合弁会社である「ホンダベトナムカンパニー・リミテッド(以下、HVN)」が、著しい成長を続けるベトナム二輪車市場の需要に対応するために、新たに二輪車第三工場を建設し、年間生産能力を50万台拡大することを決定したと発表した。

 HVNは、1997年に二輪車の生産を開始し、2011年までに200万台の生産体制を構築してきた。第三工場の建設により、HVNの生産能力は年間250万台となる。

 第三工場は、ハノイ市の南方約40キロにあるハナム省に新たに建設する計画で、総投資額は約1億2,000万USドル( 1USドル=80円換算で約96億円)となる見通し。稼働開始時期は、2012年後半の予定。

 同社によると、ベトナムの二輪車市場は、2010年は販売台数269万台と前年比約2割増で引き続き堅調に推移しており、中国・インド・インドネシアに続いて世界第4位の市場となっているという。

 「ベトナムでは人々の生活に二輪車が深く根付いており、今後も経済成長とともに二輪車市場の拡大が予測される中、お客様にタイムリーに商品を供給する体制をさらに強化していくため、今回の第三工場建設を決定した」と同社はコメントしている。

 HVNは、1997年の生産開始以来、累計960万台を生産、14年連続で過去最高販売台数を更新し、昨年はシェア64%を達成した。今後もベトナムの多様化する顧客ニーズに対応するべく、商品ラインアップを拡充していく方針。

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