【銘柄診断】東プレは高値更新後もみ合う、純益V字回復も利益確定売り交錯

2011年6月16日 16:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東プレ <5975> は16日、前場に21円高の782円と3日続伸し連日の年初来高値更新となったが、終値は7円安の754円と反落した。

  6月14日に4月28日の3月期決算発表時に未定としていた今期予想業績を開示、純利益のV字回復を予想したことを評価して割安修正買いが続き、日米税務当局間で二重課税解消の相互協議を申立てていることも見直したが、全般相場が調整色を濃くしていることから、利益確定売りが交錯している。

  同社の今期業績は、売り上げ830億円(前期2%増)、経常利益85億円(同52%増)、純利益46億円(同4.9倍)と予想され、売り上げ、経常利益は続伸し、純利益は、前期の56%減益が大幅増益転換する。

  東日本大震災の影響で落ち込んだ自動車生産が回復し、業績が続伸するもので、純利益は、前期に移転価格税制に関連して過年度法人税等として計上した特別損失約21億円が一巡することがV字回復要因となるもので、2006年3月期の過去最高(46億8900万円)にあと8900万円と迫る。

  今年3月に申立てた日米税務当局の協議で更正処分が決定されれば、一気に過去最高を更新する展開も想定される。

  株価は、今期業績の未定予想で下ぶれた619円安値から底上げ、約3割高しているが、PERは8倍台、PBRは0.6倍となお割安である。利益確定売りを吸収し上値追いをサポートしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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