【銘柄診断】ラオックスは今期減額修正で11期連続営業損失、浮上へは材料難

2011年6月12日 23:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ラオックス <8202> は震災後低調続きだが、遡ると中国企業の買収を手掛かりとした思惑人気に人気が沸騰した2009年7月2日の454円を高値に、長い継続的な下降トレンドの途上にある。中国の家電量販店大手、蘇寧電器グループの傘下に入ったが業績の立ち直りが見られないことが要因。

  東日本大震災及びその後の原発事故により、中国を中心に訪日観光客が激減し、海外からの観光客を主な顧客とする同社にとって大きなダメージとなっている。このため、今2011年12月期の業績について営業利益は従来の3億3500万円の黒字見通しから9億9000万円の赤字(前期から決算期変更)へ大幅な下方修正を余儀なくされた。

  海外からの観光客の回復には時間がかるかものと見られている。これで11期連続の営業損失と、黒字転換の見通しが立たない状況だ。1株当たり利益はマイナスで無配の継続、PBRは2.7倍と株価には割高感が強い。低調相場脱出へ向けては材料難の感触だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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