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マツダ、次期北米向けCDセグメントカーを防府で生産 北米での生産を中止
「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」(2008年4月、同社ホームページより)[写真拡大]
マツダは7日、次期北米向けCDセグメントカー(CDカー)を山口県防府市のマツダ防府工場で生産すると発表した。グローバルに生産効率を高めていく取り組みの一環としての決定。
マツダのCDカーである「Mazda6(日本名:マツダ アテンザ)」は、これまで、防府工場と米ミシガン州にあるフォード社との合弁会社「オート・アライアンス・インターナショナル(AutoAlliance International, Inc.:AAI)」と、中国・吉林省にある「一汽乗用車有限公司」の長春工場で生産してきた。このうち、北米向け次期CDカーの生産を、AAIから防府工場に移管・統合することで、生産と投資効率を改善し、ビジネスの最適化を図る。
今回の決定について、同社の山内孝代表取締役会長・社長兼CEOは、「グローバルでのニーズや北米での需要動向、為替の変動など、あらゆるリスクや可能性を検討した上での選択。ただし、マツダは引き続き米国でのビジネスを継続し、成長をめざす」とコメントしている。
さらに、先日一部報道で、フォード社とのAAIでの生産合弁事業の解消に関する報道があったことについて触れ、「合弁パートナーであるフォードと共に、AAIの将来の可能性について引き続き協力して検討していく。マツダとフォードは30年以上にもおよぶ緊密な関係を現在も維持しており、今後も双方がメリットを得られる分野で協力し合い、戦略的提携関係を維持し、Win-Winの関係を継続することで合意している」と述べ、将来性について含みを持たせた。
なお、現行の北米向け「Mazda6」は、生産終了時期まで引き続きAAIで生産する方針。AAIの将来計画の詳細については「適切な時期に通知する」としている。
AAIは、1985年に「Mazda Motor Manufacturing (USA) Corporation」として設立され、1992年にフォードとの合弁会社となりAAIへと改称した。1987年に生産を開始して以来、これまで「Mazda MX-6」、「Mazda 626」および「Mazda6」のマツダ車3車種を、合計170万台以上も世に送り出してきた。このうち、北米向け「Mazda6」の生産は2002年から開始され、その生産台数は延べ50万台以上にのぼる。「Mazda6」は、マツダのブランドメッセージである「Zoom-Zoom」を体現する新世代商品群の第1弾として2002年に発売され、多くの支持を集めた。
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