【銘柄診断】日本バイリーンは中期経営ビジョンを見直す、設備投資拡大の方向へ

　　日本バイリーン <3514> は５月１１日に好決算期待で４１９円の戻り高値へ買い進まれた。ただ発表された決算は前２０１１年３月期こそ経常利益３３億４７００万円と予想どおり７０％の大幅増益を達成したが、今２０１２年３月期は東日本大震災の影響により合理的な算定が困難として、発表を見送った。その後は失望人気が強くなり、次第に値を消す展開になっている。

　　ただ前３月期からスタートした中期経営ビジョンの２０１５年に経常利益６５億円を目指す目標は据え置かれており、中期成長を見込んでいる会社側の姿勢がうかがえる。

　　そのビジョン達成へ向けて自動車用天井材・内装材向けの工場を北米に建設、中国の自動車用資材のフロアマット工場拡充、そして国内では産業資材用不織布設備の新設などの積極的な設備投資を行う計画だ。今３月期業績未発表が嫌気されているが、次第に先行きの業績向上を評価する流れになりそう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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