【話題】TOPIXが30日移動平均線を上抜いた!本格戻り相場を確認か?=犬丸正寛

2011年4月27日 18:38

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

★全ての業種・銘柄にわたって底上げ相場が始まっているとみることができる

  TOPIX(東証株価指数)が27日(水)、6.23ポイント高の839.87ポイントとなって、3月7日以来、ほぼ2ヶ月ぶりに30日移動平均線(以下、30日線)を上抜いた。これによって、本格戻り相場を確認ということになり、3月11日以来となる900ポイント回復が見込めそうだ。

  一方、日経平均は、既に、30日線を4月20日に抜いている。TOPIXも日経平均に続いて30日線を抜いたことで、日経平均採用の主力銘柄だけでなく、水産から金融、サービスまでの全ての業種・銘柄にわたって底上げ相場が始まっているとみることができる。

  一般的には日経平均が、「輸出関連」型の指数であるといわれるのに対し、TOPIXは、「内需関連」型の指数といわれる。そのTOPIXが、ここで底上げに転じてきたのは、(1)日経平均に対する出遅れ感、(2)例年、4~6月は稼ぎ相場の時期で、これから6月に向けて、内需関連も担ぎ出して営業努力をしたい、(3)復興関連銘柄が多い、ということがあるだろう。

  TOPIXは3月15日の安値から今日まで15.7%の上昇率。一方の日経平均は3月15日の安値から、今日までの上昇率は17.8%。比較感でTOPIXの出遅れ感があることは間違いない。

  とくに、TOPIXには建設、建材、住宅、セメントといった復興関連が多く含まれていることを考えれば、TOPIX優勢といえる。半面、震災の影響の大きい電力株や金融関連株も多く含まれている。このため、TOPIXが30日線を上抜いたからといって、快調に上値を追うことも考え難い。TOPIXの中で、買われる銘柄とそうでない銘柄の選別が進むものとみられる。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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