【銘柄診断】カネコ種苗は今期で５期連続増益、株価は成長性評価の機運強まる

　　カネコ種苗 <1376> は昨年来高値圏で頑強な動きを見せている。業績好調が株価サポートの要因。今２０１１年５月期１１月中間決算は売上げが２２８億円と前年同期比２１％増、営業利益は同７４％増の４億４９００万円とすこぶる好調な決算となった。

　　新たに株式会社ベルデ九州が連結子会社となり営業が強化されたことや昨夏の猛暑により病害虫の発生が多発、農業用薬品、被覆肥料など農材事業の売上げが大幅に伸び、農業関連資材などの施設材事業、及び野菜種子、飼料作物種子などの種苗事業も好調に推移した。

　　そうした中間決算の好調を踏まえ今５月期通期の営業利益を従来の１６億５０００万円から１８億５０００万円（前期１６億１３００万円）へ引き上げた。これで５期連続の増益となり、業績は着実な成長路線を歩んでいる。

　　農業再生への機運が強まるなど今後とも同社を取り巻く好環境が引き継がれる見通しにあることで、来２０１２年５月期も連続増益の可能性が強くなっている。株価は２００９年８月の１００１円を射程圏内に捉えているが、その水準をクリアーすると１９９９年９月の１１９０円までチャート上のフシはない。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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