国際宇宙ステーションの歴史的な写真撮影、ロシア側が拒否

2011年3月2日 13:30

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: NASA

Image credit: NASA[写真拡大]

 米航空宇宙局(NASA)とロシア連邦宇宙局は3月1日、ソユーズ有人宇宙船(ソユーズTMA-01M)による国際宇宙ステーション(ISS)の撮影を行わないと発表した。

 現在、ISSにはアメリカのスペースシャトル、ロシアのソユーズ有人宇宙船(2機)、プログレス補給船、ヨーロッパの欧州補給機(ATV)、日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)がドッキングしており、ISS計画に参加している各国の全宇宙船が初めてISSに集まっている。

 この歴史的な姿を撮影するため、長期滞在クルーを乗せたソユーズTMA-01Mを一旦ISSから切り離し、写真を撮影した後、再びISSにドッキングさせる計画だったが、ロシア側が「新型宇宙船の初号機を飛ばすことで引き起こされる全ての危険をレビューする時間がない」とし、撮影計画を拒否したという。

 スペースシャトルは年内にも退役する予定となっており、スペースシャトル、ソユーズ、プログレス、ATV、HTVがISSに同時ドッキングしているのも今回が最初で最後とみられる。

 なお、この写真は2月26日、スペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)によって撮影されたISS。

 ■Module Installed on Unity, No Soyuz Fly About
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/rss_feed_above_snip_collection_archive_1.html

 【関連記事】
若田光一宇宙飛行士、日本人初のISSコマンダーとして長期滞在へ
古川聡宇宙飛行士の宇宙滞在時の交信イベントなどを募集
第25次長期滞在クルー、船外活動を実施
古川聡宇宙飛行士のISS長期滞在時の実験アイデアを募集
国際宇宙ステーションの冷却装置が復旧、実験再開も

関連記事