関連記事
ディスカバリー最後の打ち上げ、再び39A発射台へ
Image credit: NASA[写真拡大]
米航空宇宙局(NASA)は2月1日、スペースシャトル・ディスカバリー(STS-133)をシャトル組立棟(VAB)から39A発射台へと再び移動させた。
移動作業はアメリカ東部標準時間1月31日19時58分(日本時間2月1日9時58分)に始まり、ディスカバリーを載せた巨大な台車「クローラー・トランスポーター)はシャトル組立棟を出発し、ゆっくりとした速度で移動し、アメリカ東部標準時間2月1日2時55分(日本時間16時55分)に39A発射台に到着した。到着後、ディスカバリーの設置作業も行われ、打ち上げに向けていよいよ最終準備に入った。
ディスカバリーの打ち上げは元々昨年11月5日に予定されていたが、燃料注入中の水素漏れや、外部燃料タンクの断熱材の亀裂などが相次いで見つかり、12月21日に再びシャトル組立棟(VAB)に戻され、整備及びデータ分析が続けられていた。
ディスカバリーの打ち上げは現在、アメリカ東部標準時間2月24日16時50分(日本時間2月25日6時50分)に設定されているが、2月15日に打ち上げられる欧州補給機(ATV)2号機「ヨハネス・ケプラー」との関係で、さらに変更される可能性もある。
ディスカバリーの最後のミッションとなるSTS-133は恒久的多目的モジュール(PMM)とエクスプレス補給キャリア(ELC)、ヒト型ロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」をISSに運ぶ。PMMは多目的補給モジュール(MPLM)の「レオナルド」を改造したもので、ISSに永久的に取り付けられ、主に倉庫スペースとして使用される予定となっている。
船長はスティーブン・リンゼイ宇宙飛行士、パイロットはエリック・ボエ宇宙飛行士が務め、ベンジャミン・アルヴィン・ドルーJr宇宙飛行士、マイケル・バラット宇宙飛行士らがミッションスペシャリストとして搭乗する。
なお、ディスカバリーはこのミッションを最後に退役する予定。
写真=NASA。
■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html
【関連記事】
・スペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故から25年
・ディスカバリー最後の打上げ、1月31日に再び39A発射台へ
・スペースシャトルの追加ミッション「STS-135」、6月28日打ち上げ
・ディスカバリーの搭乗クルーを交代、打ち上げ日は変更なし
・ディスカバリーの搭乗クルーが事故で怪我、打上げはさらに延期か
スポンサードリンク