アポロ観測データの再分析で、月内部に地球に似た核の存在が判明

2011年1月10日 15:30

印刷

記事提供元:スラド

 あるAnonymous Coward 曰く、

 NASAなどの研究チームが、米アポロ宇宙船が1969〜72年に月面に設置した地震計によって観測された月震波のデータを分析し直した結果、月の内部には地球と同様に固体の内核と液体の外核が存在する可能性が高いことが分かったそうだ(時事通信Science)。

 震波の再分析結果によると、中心から半径240kmが固体の内核、同240-330kmが液体の外核、同330-480kmが部分的に溶融した層と推定されたという。

 月の形成過程はいろいろな説があり、現在ではジャイアント・インパクト説が有力であるが、今回の分析はその解明に影響してくるかもしれない。

 スラッシュドットのコメントを読む |

 関連ストーリー:
地球内部地下 3000 km に未知の層が発見される 2010年12月10日
火星のコアが液体であることを実験で確認 2007年06月02日
地球の内核は地表よりも速く回転する 2005年08月27日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事