ついに日本版GPSシステム構築へ?

2011年1月6日 22:08

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記事提供元:スラド

 774THz 曰く、

 ソースは読売新聞モーニングスターの記事のみで正式な決定事項ではないが、「みちびき」の打ち上げ成功と試験結果をもとに、政府は準天頂衛星7機体制での日本版GPSシステム構築推進の方向に舵を切るようだ。準天頂衛星の民間主体での事業化は一度ポシャッた経緯があるのだが、政府資金を投入してでも積極的な宇宙利用を目指すらしい。

 準天頂衛星3機だけではGPS補強(GPSの測位精度向上)しか出来ないが、7機体制ではGPSを用いない準天頂衛星のみでの測位が可能となる。読売新聞の記事では触れられていないが、これは日本にとって安全保障上非常に大きな影響がある。すなわち米国のGPSに依存せずに日本独自の精密誘導兵器を所持できることになる(もっとも軍事利用のためには秘匿化された長周期の測距信号送出の準備をする必要があるが)。

 中国・北朝鮮がらみで極東情勢がきな臭くなりつつある中、正式決定されれば外交的・政治的にも非常に大きな意味を持つことになるだろう。

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