【特集】大発会での活況銘柄は通年で大相場の期待!急速充電器関連株が急騰

2011年1月4日 18:38

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

新年初日・4日の株式市場では、電気自動車の「急速充電器」関連銘柄が人気を集め、高岳製作所<6621>(東1)が後場13%高の484円(56円高)となり、12月29日に次いで昨年来の高値を更新。

新年初日・4日の株式市場では、電気自動車の「急速充電器」関連銘柄が人気を集め、高岳製作所<6621>(東1)が後場13%高の484円(56円高)となり、12月29日に次いで昨年来の高値を更新。[写真拡大]

■高岳製作所が売買代金2位、菊水電子工業はS高

  新年初日・4日の株式市場では、電気自動車の「急速充電器」関連銘柄が人気を集め、高岳製作所 <6621> が後場13%高の484円(56円高)となり、12月29日に次いで昨年来の高値を更新。昨年末から5取引日続伸となり、東証1部の売買代金2位の活況となった。

  高岳製作所の急速充電システムは、英国北欧イングランド経済開発公社への納入事例があるなど、世界的にも先行。昨年末、米国政府の電気自動車(EV)走行実験で日本の充電器の統一規格である「CHAdeMO(チャデモ)方式」が採用されたと伝えられて急伸し、年明けも引き続き材料視された。

■アルバックは水産庁の「電気漁船」実験を好感

  また、アルバック <6728> は電動漁船の充電器を材料に後場一段高。一時7%高の2270円(149円高)まで上げて昨年8月からの戻り相場で高値を更新した。材料は、水産庁や東京電力 <9501> などの官民10団体が7月に長崎県で電気自動車向けの急速充電器で動力を得る「電気漁船」の航行実験を開始し、実験では同社開発の急速充電設備を使用すると日本経済新聞で伝えられたことが発端となった。

  電気漁船は沿岸漁業用で一部登場しており、重油を使う同規模の船に比べ、燃料費は半減するものの、これまでは充電に数時間かかり、効率的な充電方法が課題だった、という。

■大発会での活況銘柄は通年大相場のジンクス

  この2銘柄と並行して、菊水電子工業 <6912> がストップ高の665円(100円高)で終わり、値上がり率17%でJQ市場の7位となった。やはり、急速充電システムの国内統一規格である「CHAdeMO(チャデモ)方式で先行。昨年末に高岳製作所と並行して急動意となり、昨年の大納会に続き連日のストップ高となった。

  株式市場では、大発会での「笛吹き銘柄」「板寄せ銘柄」がその年を通じて息の長い相場を形成すると言われたことがあるため、急速充電システム関連銘柄を探す向きが出ている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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