【銘柄診断】富士電機ホールディングスは信用買い残が減少、下げ要因は後退

2010年12月21日 10:10

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  富士電機ホールディングス <6504> は再上昇へ向けての値固め局面に位置している。4月9日の305円からほぼ一貫した下降局面に入り、10月29日の182円まで売られ続けた。2月に発表された中期計画で来2012年3月期の営業利益について375億円(2010年3月期9億円)の見通しが打ち出され、その成長評価機運から4月に高値を示現した。

  ただ、そこで個人投資家の参入で信用買い残が膨れ上がり、4月23日申し込み現在では4069万株に達した。そうした信用買い残の整理が株価下げの基本的な要因であった。信用買い残は直近で1525万株まで減少しており、この面での下げ促進要因は解消に向かったと思われる。

  様々な産業用電源機器に組み込まれるパワー半導体に強みを持ち、スマートグリッドにかかる電機システム、太陽光発電システム向けパワーコンディショナーなどエネルギー・環境に経営資源を集中する方針で成長へのパワーを抱えているのが強み。今2011年3月期の営業利益は160億円(前期9億円)の増益が見込まれている。再騰へのタイミング待ちの状況だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【銘柄診断】カプコンは業績ウオッチへ、新製品のゲームソフトはスタート好調(2010/12/21)
【注目の決算発表銘柄】クスリのアオキは増額2Q業績も利益確定売り先行(2010/12/20)
割安に買いなし=犬丸正寛の相場格言(2010/11/11)
大回り3年、小回り3月=犬丸正寛の相場格言(2010/11/10)
小口投資家が大口投資家に勝つのは小回り=犬丸正寛の相場格言(2010/11/08)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事