【銘柄診断】ロームは業績下方修正織り込み円高後退で反発

2010年12月8日 18:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ローム <6963> は8日、90円高の5320円と反発した。11月8日に今3月期業績を下方修正し、株価は年初来安値4765円まで急落したが、この日の為替相場が、1ドル=83円台と円安水準で推移していることから織り込み済みとして下げ過ぎ訂正買いが再燃している。

  同社の今期業績は、電子部品需要が、前半の薄型テレビ、自動車向けに堅調に推移したものの、夏場以降に大幅な円高の影響を受けるとして下方修正した。

  想定為替レートを期初の1ドル=90円から80円に円高方向に見直し、期初予想より売り上げを40億円、経常利益を140億円、純利益を125億円それぞれ引き下げたもので、純利益は125億円(前期比75%増)と増益転換率を縮小する。

  株価は、急激な円高が後退したことから売り方の買い戻しも交えて底上げした。PER評価では割高だが、PBRは0.8倍と下げ過ぎを示唆しておりリバウンド幅拡大を支援しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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