関連記事
チャンドラ、最も若いブラックホールを発見
Image credit: NASA[写真拡大]
米航空宇宙局(NASA)は11月15日、チャンドラX線観測衛星を用いた観測で、地球からわずか5000万光年離れた場所で、最も若いブラックホールを発見したことを発表した。
NASAによると、このブラックホールは地球から5000万光年離れたM100星雲の中で見つかり、1979年に発見された超新星「SN 1979C」の残骸だという。観測はチャンドラX線観測衛星のほか、スウィフト衛星、欧州宇宙機関(ESA)のXMMニュートンなども用いられ、1995年から2007年にかけて行われた。
今回の発見について、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのダニエル・パテナウデ氏(Daniel Patnaude)は「我々の解釈が正しければ、これはブラックホールの誕生に最も近い観測例です」と述べた。
ブラックホールは直接観測できないが、その周りに恒星が存在していると、ブラックホールの巨大な重力によって、恒星は(ガスになって)ブラックホールに吸い込まれる。この時、X線やガンマ線などが生じ、観測できる。
写真=NASA。
■NASA's Chandra Finds Youngest Nearby Black Hole
http://www.nasa.gov/mission_pages/chandra/news/H-10-299.html
【関連記事】
・マイクロ波観測衛星「WMAP」の運用が終了
・ハーシェル宇宙望遠鏡、死にかけの恒星の周りから水蒸気を発見
・ESO、観測史上最大の恒星を発見
・史上最大のガンマ線バーストを観測、機器は一時使用不能
・赤外線宇宙望遠鏡「WISE」、全天観測完了
スポンサードリンク