改良型ソユーズ有人宇宙船、発射台へ

2010年10月6日 10:45

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記事提供元:sorae.jp

 モスクワ時間10月5日5時(日本時間11時)、改良型ソユーズ有人宇宙船「ソユーズTMA-01M」を載せたソユーズFGロケットはロケット組立試験施設から運び出され、発射台に据え付けられた。いよいよカウントダウンが始まり、打ち上げの準備が整った。

 10月4日にはソユーズTMA-01Mのペイロード・フェアリングとロケットの組み立て作業が行われ、RSCエネルギア社のヴィタリー・ロポタ社長らによる技術幹部会議も開かれ、発射台への移動が許可された。

 今回のソユーズTMA-01Mには、第25次長期滞在クルーのアレクサンドル・カレリ(Aleksandr Kaleri)宇宙飛行士、スコット・ケリー(Scott Kelly)宇宙飛行士、オレグ・スクリポチカ(Oleg Skripochka)宇宙飛行士の3人が搭乗する。

 また、今回のソユーズTMA-01Mは改良型の初号機で、従来のソユーズ有人宇宙船に比べ、機器のデジタル化が行われ、デジタルフライトコントロールシステム「TsVM-101」、新型テレメトリーシステム「MBITS」などを搭載している。なお、これらの新システムは既に新型プログレスM-01Mなどで試験されている。

 ソユーズTMA-01Mの打ち上げはバイコヌール時間10月8日5時10分(日本時間8時10分)に予定されており、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングは10月10日に予定されている。3人はISSで滞在しているクルーらと合流し、約6ヶ月間の長期滞在を行う。

 ■October 5, 2010. Baikonur launch site, branch office of S.P. Korolev RSC Energia
http://www.energia.ru/en/iss/iss25/photo_10-05.html

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