祭りを通じて地域社会に貢献

2010年9月24日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 記録的な猛暑が続いた夏が通り過ぎ、秋分の日を迎え、ようやく秋の訪れを実感できるようになってきた。かつてはこの時期は、収穫を祝う秋祭りの時期でもあり、各地で地方独特の伝統に沿った祭りが数多く開催されていた。しかし近年は、都市部への人口流出や、若年層の地域行事への関心度の低下などにより、地域の恒例行事であった祭りが少しずつではあるが減少傾向にあるのも事実だ。祭りの減少は、地域の疲弊を進行させ、地域コミュニティの崩壊につながることも懸念されている。

 このようななか、ダイドードリンコ <2590> は、「ダイドードリンコ 日本の祭り」と題し、全国各地の祭りを応援する活動を行っている。この取り組みを始めたのは、同社の高松社長が青森を訪問した際、「市民レベルでは、ねぶたを制作するための資金集めが難しく、山車を出すことをやめようという動きが出ている」という現状を聞き、「地域活性化のために役立ちたい」と強く思ったことがきっかけだったという。

 初年度の2002年は、特別協賛として参加したが、社長自身、祭りに沸く市民の喜ぶ姿に共鳴。「この感動を祭りに来られない方々にも知っていただきたい」と考え、2003年から全国各地の祭りを応援する企画をスタートさせた。8年目をむかえた今年は、29の祭りを応援し、各地の民間放送局と共同で1時間の特別テレビ番組を制作。単独提供する「ダイドードリンコスペシャル・日本の祭り」を放送し、祭りが行われる地域や、祭り人の想いなどを中心に紹介していくという。

 この全国の祭りを応援しようという活動は、自販機による販売を主体とし、地域に密着したビジネスを着実に展開してきたダイドードリンコならではの地域貢献の形なのかもしれない。同社では、地域コミュニティの維持・形成をめざし、今後も行政と一体となった取り組みで、地域社会との共生をめざしていきたいとしている。
(編集担当:北尾準)

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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