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コーヒーに鎮痛作用があることが判明
●10月1日、国際コーヒーの日に合わせて発表された研究結果
コーヒーをはじめとするカフェインを含む飲料を定期的に摂取することは、鎮痛の作用を及ぼし痛みの閾値を上昇させるという。
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10月1日の「国際コーヒーの日」に合わせて、国際コーヒー機関(ICO)が、国際間のコーヒーの消費と供給を改善することを目的に発表した内容である。研究は、バーミンガムのアラバマ大学Burel Goodin教授の主導で行われた。その結果は、雑誌『Psychopharmacology』に掲載されている。
●カフェイン170ミリグラムを1週間摂取
研究は、19歳から77歳までの男女62人を対象に実施された。62人は、1日平均して170ミリグラムのカフェインを1週間にわたって摂取した。これは、コーヒーカップ2杯に相当する量であるという。62人のうちの15%は、1日のカフェイン摂取量が400ミリグラムを超えている。
1週間後、62人は痛みの閾値に関するいくつかのテストを受けた。そのうちのひとつは、前腕部を熱で刺激して参加者がどの程度まで耐えられるかというものである。
その結果、摂取したカフェインの増加とともに、痛みの閾値も上昇することが明らかになった。研究では、年齢や性別、喫煙やアルコール摂取の有無がデータに与える影響も考慮して論文が作成されている。
●次々明らかになるコーヒーの効能
近年、コーヒーが体内の機能に与えるさまざまな効能が研究者によって発表され続けている。パーキンソン病、前立腺がん、アルツハイマー病などを発症するリスクが、カフェインの摂取によって低下するという研究結果も出たばかりである。その他、乳がんの予防や動脈硬化に対しても、効能が認められている。
しかし、国際コーヒー機関と国連が共同で今回の発表を行った背景には、コーヒーを生産する国と、それを購入し消費する国の関係の改善を目的とする意味もあった。とくに、今年の「国際コーヒーの日」は、コーヒーの栽培に従事する女性たちのために捧げるという文言が加えられている。調査によると、コーヒー豆栽培にかかわる人口の4分の1は女性であるという。しかし、男性に比べるとこの分野で女性が直面する困難は大きいといわれている。
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