《西洋占星術でみる》2020年3月20日から2020年6月21日までの季節的なテーマ
配信日時: 2020-04-07 10:00:00
口コミでも「恐ろしいほどよく当たる」と評判の占い師、桂先生が星の配置から今後の世界の動きを読み解いた。
東京の春分図は、2020年3月20日12時49分に成立する。2020年は閏年であるために、日付も早くなる。太陽は、9ハウスにあって、学術、研究、宗教、司法、貿易、スポーツ等の分野をクローズアップする。9ハウスは、意味の探求、より高次の、あるいは超意識的な心理、集団の考え、抽象概念、哲学、形而上学、宗教、聖職者、牧師、宗教儀式、慈善事業、博愛的精神的傾向、信条システム、倫理と道徳、遠く離れた土地への旅、外国や外国の人々への関心、長期旅行、船旅、探検、遠い発見、広範囲にわたる伝達、高等教育、法律、出版、予知夢、視野を広げる旅、幻覚体験、教師、導師、生まれた場所から遠く離れた場所、スポーツ等をカバーする。これらに関連する事象が、春分図のテーマであることが示されている。
6ハウスから10ハウスまでに、すべての惑星がイングレスしていることから、日本が、他者に振り回され、自立できない一方で、対外的なアピールをくり返していくことを意味している。地平線の下にあるのは、6ハウス・山羊座の火星、木星、冥王星である。この春分図は、山羊座でのオーバーロードと、6ハウスでのオーバーロードが鍵を握っているのであるが、6ハウスは、職務、官僚、軍隊関連、労働、医療、衛生、食糧問題等の分野をクローズアップする。6ハウスは、個人的な再方向付け、危機や病気を通しての成長、分析的な自己反省、再調整、浄化、全般的な健康状態、からだのケア、健康法、栄養学、身体的セラピー、毎日の仕事環境、雇用、仕事と労働、従業員、自己訓練、技能と熟練、自己と他者を癒す手段としての奉仕、動物への愛と優しさ等をカバーする。これらのキーワードが、何を意味しているのかは、春分図前後の日本においては、一目瞭然であろう。木星と冥王星が含まれているということは、強い力を持つ、大きな、秘密主義的なグループが、重要な活動の開始について議論するために会合を開く、あるいは、実際に何かを始めるこしを示唆している。中央銀行からなる共同体が、次に何をすべきかを論じる場のようなものであり、その目的は、彼らが自らの領土に対する政府の干渉だと感じるものごとに備えるためかもしれない。銀行対政府の創り出す危機が醸成されつつあり、それが実際に、どちらか一方から他方への干渉、あるいは、対応行動につながる可能性がある。
月は、発明的で、独創的な精神のサイン、水瓶座にあって、対人関係と外交のハウス、7ハウスにある。外交的なコミュニケーションは、オリジナルで、革新的、あるいは、過激なものとなる。電子機器を用いた外交、電話会議やテレビ会議が、かつてないほど頻繁に行われることになるかもしれない。この月は、10ハウス、牡牛座の金星に対してスクエアを形成している。10ハウスは、与党、政府、権力者等を意味する。10ハウスは、コミュニティでの立場、公的生活、天職、職業、キャリア、ビジネス、地位、社会的認知、業績、達成、評判、手に入れた栄誉、社会での機能、父親の役割を果たす親、権威と権威的人物、権力者、あなたが生きる規則の影響等をカバーする。これが示唆しているのは、新しく、輝かしく、革新的な連携に対して、不動というかたちで示される反応である。人道的で、革新的なアイデアとコミュニケーションに基づく協調は、しばらく経つと忘れ去られてしまう。興味深いことに、春分を迎えた直後に、土星が、山羊座から水瓶座へと、一時的にサインイングレスすることである。そして、やはり、牡牛座にある天王星に対してスクエアを形成する。これは、通貨や経済に関する急進的な問題について、真剣な話し合いが生まれること歩意味しているかもしれない。土星が天王星にスクエアを形成する、今後、12カ月から24カ月の間に、新たな通貨、新しい国際基準になる通貨を創り出そうとする、あるいは、その方向に一歩を踏み出そうとする動きがあるかもしれない。通貨市場、暗号通貨市場と併せて、経済市場にこの時期、何が起こるのかを見るのは興味深い。この春分図の季節には、2021年から2022年に起こることのプロモーションを見られるかもしれない。
春分図では、火星、木星、冥王星がも山羊座の22度から24度でコンジャンクションとなり、土星も、これに近い、山羊座の29度50分にとどまっている。前述したように、これらの惑星たちのうち、火星、木星、冥王星は6ハウスにあり、土星は、7ハウスにあって、国際協調の難しさと、外交上の制限を示唆することになる。7ハウスは、外交、同盟国、敵対国等を意味する。7ハウスは、他者の中に求め探すもの、一対一あるいは小さな集団の関係、結婚、結婚相手の個人的な特質、他者との交際関係、ビジネスパートナーシップ、法的契約、同盟、提携、他者との対立、訴訟、協力あるいは競争、投影等をカバーする。渡航制限や、入国拒否という、21世紀になって、鎖国が再現されるとは、想定外だろう。しかも、この鎖国は、自覚的で自衛的であるという意味においては、江戸幕府の施策と、なんら変わることはないのだ。第五次鎖国令は、1639年8月4日に発布されたが、そのときも、土星は水瓶座にあった。日本開国は、1854年3月31日の日米和親条約締結によるのだが、このときも、木星が山羊座に、天王星は牡牛座に、海王星は魚座にあって、現在の天体配置と似通っているのだ。
すべての惑星が、山羊座22度の火星と、牡牛座15度の金星の間の、狭い領域に集まっている。それらを包み込むのは、わずか四つのサインであり、領域としては、ホロスコープ全体の3分の1未満であり、バンドルタイプである。これは、非常に狭い領域に集中する極端な焦点、集中、そして、その強烈さを物語っている。この束には、高揚の座にある山羊座の火星と、ルーラーシップである牡牛座の金星が含まれており、それぞれが、仕事と金銭との星座と、仕事を意味するハウスにある。そして、互いに好ましい、ワイドなトラインを形成している。この時期は、日本人に対して、経済的な利益をもたらすような、何か新しいプロジェクトがスタートする可能性がある。減税や、賃金保障、雇用や仕事を創出するように設計された、新しいプログラムが施行されるのかもしれない。この時期は、決算期でもあり、日本においては、年度末でもある。政府と製造部門との間で、何らかの合意が見られることになるのかもしれない。すべては、経済問題と雇用、健康の問題に集約され、表面化することになる。
この配置の中心に位置する、8ハウス・魚座の海王星は、ルーラーであり、8ハウスが意味する、財源、国債、海外経済等の問題について、十二分に海王星的に彩ることになる。すなわち、目に見えないもの、不決断、不透明、インフレ、薬品、病院、療養所、隔離、アルコール、麻薬、石油が、財源や国債、海外経済を語る際に、切り離せない要素として登場することになるだろう。また、8ハウス・魚座には、品位を損なわれた水星が位置している。水星は、通信関連、情報、噂、若い人、商売、紙幣、証券を意味する。これらの要素が、世界の状況を反映していることは、簡単に理解できるようになるだろう。
この季節は、ヘリオセントリックの水星の、射手座通過とともに始まる。それは、3月20日から4月1日までで、また、3月20日から3月24日までは山羊座の火星が木星と冥王星に対してコンジャンクションになり、山羊座の木星と冥王星は、3月27日から3月28日まで、金星にトラインを形成する。これらが、それぞれ、金融市場、とりわけ、株式や貴金属の急激な価格変動と相関しており、通常は上向きに作用する。多くの刺激的で、新しいアイデアが提案される。何かを物語るにはよいときだ。巧みな話法がそれを聞くものをワクワクさせるだろう。これは大衆の興味を惹きつける新たなベストセラーの出版と同期するかもしれない。また、この時期は、ビジネスにも前向きな発展が見られる可能性がある。ビジネスに関する取り引きについて、非常によい時期のように見える。
しかし、そこには、落とし穴も見える。3月22日から3月31日の間には、火星と土星が水瓶座へとサインイングレスする。これは、木星と土星が2020年の冬至のころに、2惑星が揃って水瓶座へとサインイングレスすることのプロモーションである。それは、過去から未来への移行を示している。トレンドは大胆な新しい時代に向かって展開しつつあり、集合体は、ものごとがまったく異なってくること、時代は変わっていることを認識し始めている。しかしながら、火星と土星は、変化への抵抗を示すものでもある。水瓶座は、その精神において革命的であり、変化への抵抗を認めないような集団を形成する可能性がある。土星と火星は、水瓶座的な動きを抑制しようとする取り組みを示すのかもしれない。土星と火星は、力の存在、あるいは、力の行使に伴う脅威を意味するからである。土星と火星は闘争的である。そこには、変化と進歩の力と、立場やものごとを絶対に変えようとしない力のとの間の、緊張が生じる可能性がある。これらすべてのエネルギーが、3月下旬の大幅な価格変動と関連し、株式市場、あるいは、他の金融市場に強い影響を与える危険性がある。この期間中に、トランジットの火星が米国、日本、FRB、日本銀行、ニューヨーク証券取引所、ユーロネクスト・アムステルダム、ドナルド・トランプ、ジェローム・パウエル、安倍晋三、黒田東彦のネイタルの惑星や、感受点に触れていく。この期間は、ビジョンと、ビジョンの大きな衝突が見られるかもしれない。
4月5日には、木星が、冥王星に対する、3回のコンジャンクションのうち、最初のコンジャンクションを形成する。それを追って、4月15日には、太陽が、木星と冥王星に対して、スクエアを形成する。これらのアスペクトは、カーディナルサインの24度から25度で起こるために、米国、日本、FRB、日本銀行、ニューヨーク証券取引所、ユーロネクスト・アムステルダム、ドナルド・トランプ、ジェローム・パウエル、安倍晋三、黒田東彦のホロスコープに、ハードアスペクトを形成して、これらを強調することになる。ここでは、何か非常に大きなことが起きている。それは、債務と通貨価値に関連するある種の大変換、あるいは、大改革である。世界の指導者たちは、世界中の債務をなくすか、減免するか、そういった何らかの方策を検討し始めるのだろうか。世界の中央銀行と、協力、あるいは、対立するのだろうか。中心となるテーマは、債務である。木星は、債務があまりにも大きく、返済不可能なまでに膨張することを示すかもしれないし、一部の国の、信用格下げに発展する危険性もある。建設的な議論が行われるなら、何らかのかたちでの減免措置や再編措置などによって、債務危機を解決する道を見出すことが出来るかもしれない。税金もまた、問題の一部として、あるいは、解決策のひとつとして、議題に上る可能性がある。すべての源として存在するのは、国の、世界の金融構造に、歴史的な変革をもたらすことを可能にするような、途方もない力、巨大な力である。これらは、見過ごされるような問題ではない。そして、これらの問題は、一般の人々に、完全に共有されることもない。こうした取り組みの多くが、少人数の、巨大な力を持つ人々によって決定され、秘密裡に行使されることになる。しかしながら、遅くとも、2020年11月まで続く、木星・冥王星サイクルの期間内には、誰もがその影響を受けることになる。
4月19日から4月26日までには、太陽は、牡牛座にサインイングレスし、土星に対するスクエアを形成する。そして、天王星に対してコンジャンクションとなる新月のタイミングで、冥王星が逆行を開始する。これに同期して、もうひとつ、新しいことが認識され始める。これも、金銭と財政、債務と税金、通貨の新しいかたちに関することがらである。現実には、これら新しいアイデアについての障害が明らかになりつつある。新しいアイデアを伝え、拡散したいと考える一方で、進捗の遅延と、抵抗に直面するというものである。それらは、忍耐によって克服することが可能でもある。
5月7日から5月17日までは、別の重大なことがらに関するタイミングである。満月に続いて、土星、金星、木星が逆行に転じ、火星が、ニューヨーク証券取引所の設立図の、牡牛座の水星・太陽に対して、スクエアを形成する。この時期は、株価の急落から始まり、突然の逆転と、強力な反騰が続くかもしれない。あるいは、その反対の状況が生まれるかもしれない。急騰に続くリバーサルである。こうした株式市場の株価の反転は、世界の中央銀行による金利政策の変化に呼応して起こる可能性がある。たった4日の間、5月11日から5月14日までの間に、みっつの惑星が逆行に転じるというのは尋常ではない。いくつかの金融市場にトレンドの転換が起こるだろう。何かしらの、基盤となる状況が変化しており、投資家は、それに応じた行動を起こす。それが、これらの株式、貴金属、穀物、通貨、国債各市場に、大規模な反転を生じさせる。逆行する惑星の多さは、また、政策における方向の転換を意味する。合意がほぼ達成されていたなら、寸前で破棄されたり、行き詰ったりする危険性がある。人々の気持ちが変わり、新たな要求を提出することによって、進んでいたはずのプロジェクトが、突然、止まってしまうこともある。こうした風潮が、世界を覆うために、カップル同士のリレーションシップから、世界貿易にいたるまで、あらゆることがらに関する合意が危機に瀕する危険性がある。人々は、突如として後戻りし、以前の同意を覆そうとする。個人的な関係について言えば、この時期から、6月末までは、過去の親密な関係が、現在の人生に再びよみがえるようなことが起こるかもしれない。ただし、この時期の終盤近く、5月14日から5月22日までには、建設的な財政計画の一部として、集合体の期待を高めるようないくつかのポジティブな発表がなされるか、この時点で実行されるかしている可能性もある。
春が終わっていくとともに、ものごとは、少し複雑で、混乱の様相を呈する。5月13日から6月25日までの、金星の逆行によって示される合意の破綻は、6月2日から6月18日までには、さらに明確になる。一緒に仕事をしようとしている人々は、同じ立ち位置にはいない。一方の側が期待したことと、他方の側が実際に行っていることとの間には、ギャップがある。これが、多くの問題と、エネルギーの浪費につながる。このタイミングで、みなが一堂に会し、自分たちが何をしており、それぞれのビジョンがどう結び合っていくのかについて、正確に再検討するのが賢明である。誰もが、誤った思い込みの下で行動し、パラレルワールドで仕事をするかのようなことになり、結果的に、大きな幻滅を感じることを避けたいと思うならば。それぞれが、互いに相手を助けているつもりで、実のところ、相手は、それについては何の助けも必要としていないということが判明するに過ぎない。失敗に終わるレスキューのようなものだが、もとをただせば、コミュニケーションが明確ではなかっただけのことである。また、これは、原油流出、大雨、洪水の危険が高まる時期とも同期する危険性があり、それは、6月末から、夏季に入って最初の週まで続くかもしれない。
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■占い提供:桂先生(占いの館千里眼 アメリカ村店)
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