AIを活用した希少疾患向けの治療薬開発を行うHealx、ドラッグリパーパシングによるCOVID-19向けの治療薬の開発に着手

プレスリリース発表元企業:グローバル・ブレイン株式会社

配信日時: 2020-04-07 08:00:00

グローバル・ブレインの投資先である、AIを活用した希少疾患向けの治療薬開発を行うHealxが、既に承認された治療薬の薬効から、別の疾患に有効な薬効を見つけ出す手法であるドラッグリパーパシング*によるCOVID-19向けの治療薬開発に着手いたしました。



Healxはミッションとして、2025年までに100種類の希少疾患向けの治療薬を開発することを掲げています。HealxのAIプラットフォームであるHealnetはビッグデータを活用した治療薬予測を行い、候補化合物の特定から治験までのプロセスを24ヶ月にまで短縮することに成功しました。本プラットフォームは希少疾患のリーディングプラットフォームであり、最先端の研究成果と臨床試験の結果、生物医学のナレッジグラフを活用し、治療薬と疾患の間の様々な関係性を瞬時に正確に見つけることが可能です。また、Healxは、希少疾患と創薬に精通したメンバーで構成されており、対象疾患の治療薬として最も可能性の高い治療薬を発見・開発することができます。

HealxはHealnetおよび当社の持つ最先端のドラッグリパーパシングの経験・知見を活用し、ウィルスに効果のある、もしくは、症状に対する免疫力向上に寄与するCombination Therapy (併用療法*2)の開発に取り組みます。特に免疫力の弱い希少疾患を持つ患者向けのCOVID-19を対象とした治療薬トリートメントの開発を行い、5月までにパートナー企業と共同での外部試験の実施を目指しております。また、希少疾患の持つ患者向けの治療薬トリートメントはその他の免疫力の弱い患者にも有効な可能性が高いと考えられますです。

併用療法は組み合わせが非常に多いため、開発発掘が非常に難しいです。COVID-19に有効な併用療法の発掘には、4000以上の承認認可済みの医薬品薬から100億通り以上の組合せの詳細な分析が必要になります。HealxのHealnetは希少疾患向けのAIプラットフォームとして世界で最も効率が良いと認知されており、Healnetを用いることで、COVID-19向けの組合せを効率良く解析することができ、Clinical Trialsでの成功確率の高い組合せを高精度に予測することが可能になります。

COVID-19向けの治療薬トリートメント開発のプロジェクトは、Healxの共同創業者兼取締役会会長のDr David Brownがリードいたします。Dr David Brownは、製薬業界で30年以上のリーダシップ経験があり、バイアグラをはじめとした多くの薬の発明者として知られております。

COVID-19との戦いには、他企業・組織とのコラボレーションが鍵と考えており、Healxはパートナー企業を募集しております。Healxとの協業やCOVID-19向けのトリートメントを患者に届ける活動にご協力いただける方のご連絡をお待ちしております。

(原文リリースはこちら)
https://healx.io/healx-using-ai-to-find-combination-drug-treatments-for-covid-19/

*ドラッグリパーパシングとは、既に承認された治療薬の薬効から、別の疾患に有効な薬効を見つけ出す手法のことである。ドラッグリパーパシングに使われる治療薬は、すでにヒトでの安全性確認が済んでいるため、Clinical Trialsのいくつかのステップを省略でき、また、治療薬の製造方法も確立しているため、開発期間の短縮、及び、研究開発コストも低く抑えることが期待できる。

*2 併用療法とは効果がある治療薬を複数組み合わせて使う療法のことである。複数の治療薬を組み合わせて使うことにより、相加的もしくは相乗的な効果を期待する。

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