日本一スルーされる県の悲哀・・・『忍びの滋賀 いつも京都の日陰で』
配信日時: 2020-01-30 11:30:00
おどおどした直木賞作家が、地味でマイナーな出身県について、ユーモラスに語る!
[画像: https://prtimes.jp/i/13640/529/resize/d13640-529-305601-0.jpg ]
‹‹超難問を出題する。
『厚生労働省2015年の都道府県別長寿ランキングで、男の第1位・女の第4位になったのは□□県である。□□の中に県名を入れよ』
できましたか?
超難問のはずである。なぜなら□□県は、あるTV番組での街頭アンケート(都道府県名を思い出せるだけ言ってもらうアンケート)で、〈最も人から忘れられる県・第1位〉に輝いた県でもあるからだ。
□□の中には「シガ」と入る。
「なーんだ、長野県か。前から長寿で有名だもんね」
と思った人が100人以上いるはずだ。これまでの数多の経験から断言する。
「え、ちがうの? だってスキーするシガ高原のあるとこでしょ」
と思う人が、いっぱいいるのだ。これまでの数多の経験から断言する。
長野県にあるのは志賀高原だ。□□県にはない。
□□の中に入る文字は「滋賀」だ。››
長寿も1位、忘れられるのも1位。
実は琵琶湖が何県にあるのか知らない人は多い。
「千葉」や「佐賀」とよく間違えられる。
比叡山延暦寺は京都にあると思われている。
などなど、日本一スルーされる地味な出身地について、直木賞作家・姫野カオルコが自虐的に愛を込めて語るエッセイ。
本書の最終章で、著者は希望をこめてこう綴る。
‹‹ダサい。
臭い。
歩けない。
離されている。
滋賀県はこのユーツを抱えている。このユーツは、他のほとんどの県も同じように抱えている。
ユーツは漢字で書くと憂鬱だ。問題とか課題とか懸案事項などよりユーツと表記するのである。「なんとかならんもんかのう」というユーツ。憂鬱という画数の多い熟語にすると、かえって実質からズレてしまうように思うのだ。
ダサくて、臭くて、歩けなくて、離されている。
この四つのユーツを解決するか払拭するか、なんらかの手だてを構ずれば、滋賀県は(このユーツを抱えた他県も)将来的に、わが国における居心地のよい土地のモデルになるのではないか。››
滋賀県民の方も、そうでない方も、ライトからディープまで笑えるネタ満載の“都道府県あるある”をぜひお楽しみください!
〈目次〉
第1章 自虐の滋賀――哀愁のあるある
第2章 ボーノ滋賀――無名だけどおいしい郷土料理
第3章 忍びの滋賀――ミウラとヒメノ
第4章 これからの滋賀に――さきがける地方都市として
小学館新書
『忍びの滋賀
いつも京都の日陰で』
著/姫野カオルコ
定価:本体840円+税
判型/頁:新書判/288頁
ISBN978-4-09-825360-9
小学館より発売中
本書の紹介ページはこちらです▶▶▶https://www.shogakukan.co.jp/books/09825360
PR TIMESプレスリリース詳細へ
スポンサードリンク
「株式会社小学館」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- 神社仏閣向け ご縁を結ぶ会員カード作成サイト「てらゆい」がオープン!11/05 15:00
- 京都・伊藤久右衛門 秋限定「もみじ抹茶パフェ」11月1日より提供開始11/05 15:00
- NTN株式会社がERPのフロントシステムとしてエンタープライズ・ローコードプラットフォーム「intra-mart(R)」を採用 全社統一のワークフロー基盤整備で業務標準化を実現11/05 15:00
- 海外投資に関する研究する企業「合同会社VACCINE中央協会」を設立11/05 15:00
- 日本全国の“うまいもん”を巡る『日本全国うまいもん巡り旅―北陸編―』を11月12日から初開催!11/05 15:00
- 最新のプレスリリースをもっと見る