MSCI 2018市場分類見直しの結果発表
配信日時: 2018-06-22 21:47:00
MSCI 2018市場分類見直しの結果発表
(ロンドン)- (ビジネスワイヤ) -- 世界の投資家に指数およびポートフォリオ構築とリスク管理のツールとサービスを提供する大手企業のMSCI(NYSE:MSCI)は、2019年6月から、MSCIサウジアラビア指数をMSCI新興国指数、MSCI ACWI指数、その他の該当するグローバル指数および地域指数に含めることを発表しました。この決定は、サウジアラビアの株式市場において多くの規制と運営の強化策が実施され、同市場の国際機関投資家への開放が効果的に進んだことを踏まえて行われました。この組み入れ提案は、協議に参加した国際機関投資家の大多数に支持されました。
MSCIは、MSCIサウジアラビア指数をMSCI新興国指数に組み入れます。これは2段階の組み入れプロセスに従って行われ、プロフォーマ・ベースで32銘柄を採用し、ウェイトは指数の約2.6%となります。組み入れの第1段階は、2019年5月の半期指数見直し時に行います。第2段階は、2019年8月の四半期指数見直しの一環として行います。
また、MSCIは、MSCIアルゼンチン指数をフロンティア市場から新興国市場に分類変更することを発表しました。協議に参加した市場参加者の多数がこの分類変更案を承認したことから、この決定が下されました。特に、国際機関投資家は、MSCIの分類枠組みの重要な要素である株式市場のアクセス性をアルゼンチンが維持できると確信していると表明しました。しかし、同国の為替状況に影響を及ぼす直近の出来事を踏まえ、MSCIは、アルゼンチン当局が資本規制や外国為替規制などの何らかの市場アクセス性の制限を導入すれば、この分類変更の決定を検討し直すことを明確に表明しています。
MSCIアルゼンチン指数は、2019年5月の半期指数見直し時にMSCI新興国指数に組み入れます。MSCIでは、引き続きこの指数への組み入れを、米国預託証券(ADR)など、アルゼンチン企業の海外上場銘柄のみに制限します。これは、国際機関投資家が、海外上場銘柄から国内上場銘柄への切り替えを検討するには、国内市場全体で流動性が高まっていなければならないと指摘しているためです。MSCIは、今後ブエノスアイレス証券取引所の流動性状況の高まりに応じて、この決定を再検討します。
MSCIのエクイティ・ソリューション部門のマネジングディレクター兼グローバル責任者であるセバスチャン・リーブリックは、次のように述べています。「サウジアラビアとアルゼンチンの新興国市場への組み入れを支持することで、国際機関投資家は、これらの市場にアクセスして運用することができ、またその態勢が整ったことを確認しました。これらの指数の組み入れにより、グローバルな投資機会集合が拡大し、MSCI新興国指数の多様性が高まります。これは、投資家にとって重要なことです。」
リーブリックは、さらに次のように述べています。「国際投資家は、サウジアラビア株式市場のアクセス性の変化の速さと、資本市場庁(CMA)とサウジ証券取引所(Tadawul)が示した取り組みのレベルを高く評価しています。国際投資家は、サウジアラビアにおける現在の民営化努力により、今後は投資家にとって投資可能な機会集合が増え、他のすべての条件が同じであれば、将来的に、新興国指数におけるサウジアラビアのウェイトが増すことになると期待しています。」
この3年間、CMAとサウジアラビア証券取引所は、国際機関投資家に向けて国内株式市場の開放をさらに進めるいくつかの強化策を実施しました。2015年にCMAは適格海外金融機関向け規制を導入しましたが、その後、同国の株式市場へのアクセス手段は、PノートやSWAPなどのデリバティブ商品による間接保有から直接保有へと発展しました。CMAはその後、国際機関投資家からの意見を反映して、この規制を2度にわたって強化しました。サウジアラビア証券取引所は2017年4月、T+2決済や代金引換証券渡し(DVP決済)の導入など、運営モデルの完全な見直しを実施しました。この重要な変革は、サウジアラビア証券取引所の運営モデルを国際的なベストプラクティスにさらに近づけ、国際機関投資家がサウジアラビア株式市場にアクセスしやすくすることを目的としています。同取引所は、2018年5月27日に新しい引け値制度を導入して、価値加重平均価格設定からクロージング・オークションに移行し、強化策の実施を継続しました。
MSCIはすでに、MSCIグローバル・インベスタブル・マーケット・インデックス手法に基づき、新興国市場の閾値を用いて、単独指数であるMSCIサウジアラビア指数を算出しています。この指数は、MSCI ACWI指数シリーズの一部であるプロフォーマ指数の基礎とすることができます。MSCIはまた、2018年9月1日までに、MSCIアルゼンチン暫定指数、ならびにMSCI新興国暫定指数など、いくつかのグローバルおよび地域暫定指数を発表する予定です。これらの指数に基づいて、投資家は、サウジアラビアとアルゼンチンの株式を自らの予定に従ってポートフォリオに組み入れることができます。開始する暫定指数のリストは数週間後に発表する予定です。新興国指数の閾値を用いたMSCIサウジアラビア指数の構成銘柄リストとMSCIアルゼンチン指数の構成銘柄のシミュレーション・リストは、https://www.msci.com/market-classificationをご覧ください。
さらにMSCIは、2019年の年次市場分類見直し時に、MSCIクウェート指数をフロンティア市場から新興国市場に分類変更する可能性があることを発表しました。
また、MSCIは、MSCI新興国指数に中国A株を組み入れる最初の段階を成功裏に完了しました。2018年6月1日より国際機関投資家から収集したフィードバックでは、組み入れ実施は円滑に行われ、大きな懸念は寄せられていません。これを踏まえ、第2の実施段階は、2018年8月の四半期指数見直し時に行う予定です。
最後に、MSCIは本日、調査対象の84市場について、2018年グローバル市場アクセシビリティ評価を発表しました。
毎年6月、MSCIは、国際投資業界との協議に基づいて、見直し対象の市場について検討結果を発表しています。その際、MSCIは、次回の市場分類変更の対象となる可能性のある市場を発表しています。
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プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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