関西福祉大学社会福祉学部が11月11日に「最重度の障害があっても姫路城天守閣に登ろう」Projectを実施

プレスリリース発表元企業:関西福祉大学

配信日時: 2017-10-23 14:05:08



関西福祉大学社会福祉学部谷口泰司ゼミの学生らはこのたび、「最重度の障害があっても姫路城天守閣に登ろう」Projectを実施する。これは、最重度の身体障害(肢体不自由)者を介助して姫路城天守閣に登城し、天守閣最上階からの景色を楽しんでもらうもの。当日はそのほかに、登城を終えた観光客に対して「世界遺産に小規模のリフトを設置することの是非」について街頭アンケートを実施。一般の人の障害者の社会参加と遺産についての価値観を探る。




世界遺産である姫路城では、天守閣のそばまでは介助者がいれば車いすを使ってたどり着けるが、車いす利用者単独での見学はできない(姫路城HPより※)。観光施設となった現在でも、特定の障害がある場合には登城が極めて難しい状況について授業で問題提起したところ「本当にダメなのか、検証してみよう」として登城に向けたプロジェクトが学生主体ではじまった。

 学生らは現地視察や介助訓練などを経て、11月11日(土)に登城を希望する最重度の身体障害(肢体不自由)者を介助し、姫路城の天守閣に登る。同時に、登城を終えた観光客に対して「どうしたら障害の有無に関わらず全ての人が登城できるか」に関するアンケートを4か国語(日本語・英語・中国語・韓国語)で実施。文化行政担当者の視点ではなく、一般の人の障害者の社会参加と遺産についての価値観を探る。

 これらの活動は「コミュニティアワー」というフィールドワーク型の授業内での取り組みで、同授業ではほかにも社会福祉学部2年生の各ゼミでさまざまなワークを行い、地域に向けて発表している。

 「最重度の障害があっても姫路城天守閣に登ろう」Projectの実施概要は下記の通り。

◆開催日程
【日 程】 11日11日(土) 午後1時ごろ 登城開始(アンケート実施も同時刻)
【参加者】
<登城希望者>
 最重度の身体障害者: 3名(長期間施設に入所されている方)
<支援スタッフ>
・登城支援班:16名(社会福祉学部2年生)
・アンケート班:10名(社会福祉学部有志)
・技術指導:4名(施設職員、看護師)
・その他: 3名(大学教員・希望者の家族)

■プロジェクトの状況
・2017年4月 検討開始
・6月 現地視察(姫路城・比較のための大阪城)
・8月 希望聴取
・9月 希望者と学生のマッチング・介助訓練
・10月 垂直移動訓練(消防レスキュー研修を受講)
・11月上旬 最終マッチング、実地を想定した移動支援の試行
・11月11日 登城・アンケート開始
・12月16日 活動報告会

(※)「姫路城は、江戸時代初期の平山城で、46メートル程の小山の上に築かれていることから、坂と階段が多く、特に天守や櫓には、エレベーターも無く、手摺があるものの非常に急で狭い階段になっております。そのため、姫路城内では、残念ながら車いす利用者の単独での見学はできません。しかし、熟練した介助者が2~3人で介助される場合、入城口から天守群付近まで見学していただくことができます。(介助者が1人では危険です。)」(姫路城HPご利用案内より)
 http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/information.html

▼本件に関する問い合わせ先
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藤田
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