インドとスマート技術:社会的・経済的発展が加速する見通し

プレスリリース発表元企業:CARTES 2012

配信日時: 2012-07-12 16:24:00

インドとスマート技術:社会的・経済的発展が加速する見通し

(パリ)- (ビジネスワイヤ) -- カルトでは毎年、主要な新興諸国の中から製品、ソリューション、サービスの点で(SIMカード、銀行カード、セキュアな文書、トラステッドサービス)スマートセキュリティー業界に大きな発展の可能性を提供する1つの国にスポットを当てます。2012年のカルトではインドが取り上げられました。世界第2位の人口を抱えるインドにとって、本人確認、決済、携帯電話はまさに重要な課題です。インドですでに進行中の大型プロジェクトや準備中のプロジェクトには、どのようなものがあるでしょうか。インドの加速的経済的・社会的発展の中でスマート技術はどのように貢献するでしょうか。

Aam Aaminはインドのデジタル開発プロジェクトにおける最大のターゲット

インドは世界最大の議会制民主主義国家ですが、現在でも農村が大部分(人口の70%)を占める発展途上国です。Aam Aamin(ヒンディー語で「一般大衆」という意味)は、社会・金融・デジタル包摂を目指す政府開発プロジェクトにおける中心的なターゲットです。2010年11月には、インドの13億人に生体認証カードの提供を目指すAadhaarプロジェクトをUIDAI(インド固有識別番号庁)とRGI(インド登録局)が共同で立ち上げました。この種のプロジェクトとしては世界最大のものになり、個人情報の正当な権利を認めるという当然の目的のほか、詐欺対策も目指すなど、複数の目標を掲げています。このカードは人々に固有の個人識別番号を提供することで、医療・教育・住宅・社会福祉などのサービスを利用できるようにします。また、人口の45%が銀行口座も決済カードも所有していないインドでは、送受金する際の法的な住所の役割をこの番号が果たします。現在、Aadhaarの個人識別番号をISBNとして利用して、また後にはカードレスの銀行カード番号として使用して金融取引(デビット、クレジット)を行うことができるプラットフォーム(Aadhaar対応決済システム)の開発が進行しています。

非銀行利用者が相対的に多いインド

インド準備銀行は2011年1月以来、ICカードの導入とオンライン取引のための安全な個人識別の方法を求めて、運動を展開しています。国際的銀行ネットワークから独立するために、NPCI(インド決済公社)は昨年3月に初の全国銀行間ネットワークを立ち上げました。ルペイ(RuPay)という名のデビットカードが十数の銀行から提供され、ATM9万1000台と決済用端末59万台で利用できるようになっています。5年以上前に開始されたこのプロジェクトは、大規模な国際銀行間ネットワークよりも料金を大きく抑えた決済システムを構築する国家プログラムの一部です。農村地域を中心とした多数の人々の金融包摂を目指す政府にとって、ルペイは経済的・社会的な挑戦であると同時にモバイル決済の展開に関わる技術的挑戦でもあります。

携帯電話によるブロードバンドアクセスが拡大し、4年以内に世界2位の市場に成長する勢い

現在インドでは、携帯電話の所有者数(2012年5月時点で6億7800万人)が銀行カードの所有者数(デビットカード、クレジットカード、プリペイドカードを合わせて3億枚)を上回っています。SIMカード市場は中国に続く世界第2位を占め、複数のSIMカードスロットを搭載した携帯電話の効果により昨年は市場が31%拡大しました。携帯電話の90%がプリペイドカードを使用しています。インドは4年以内に世界2位の規模のモバイルブロードバンド市場に成長し、回線数が3億6700万本に達する見通しです。これら全ての要因がモバイル決済サービス(Obopay、Paymate、iMobile)の登場を促し、NPCI(インド決済公社)によるIMPS(銀行間モバイル決済サービス)の開発を後押ししました。このサービスは、1年中昼夜を問わず携帯電話を使って送金できる手段を提供します。取引はSMS、もしくはダウンロードしたアプリケーションを使って行うことができます。現在43行の銀行がこのサービスを提供しています。

金融・デジタル包摂を目指す大型プロジェクトや生体認証身分証明カードのプロジェクトを遂行中のインドは、支払・デジタルセキュリティー業界の関係企業に大きな機会をもたらします。カルト2012は、この大市場が秘める可能性や成果を紹介する機会です。

カルト2012でのインド

インド館には、ICカードと本人確認業界の主要なインド企業が集まります。インドで既に事業を確立して大型プロジェクトに大きく関与している国際企業(ギーゼッケ アンド デブリエント、NXP、ジェムアルト、インフィニオン、インジェニコ、モルフォなど)も展示会に参加し、その成果にスポットを当てます。このような成果や技術的進歩はインドの銀行業界や政府機関の代表団に紹介され、インドの代表団には国際的なサプライヤーと接する機会があります。

会議では、インドの発表者が市場についての見解を語り、国内における最近の進展や成果について例を挙げて紹介します。最終日にはネットワーキング・カクテルパーティーが展示会場で開催され、素晴らしいインド料理を体験する機会となります。

カルトのイベントマネジャーのイザベル・アルファーノが、カルト2012の主要トピックについて、皆さまの質問にお答えします。

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カルト2012について:

カルト2012展示会は2012年11月6~8日にパリ・ノール・ヴィルパント見本市会場で開催され、スマート技術の世界一流イベントとして、セキュリティー・決済・身元確認・モビリティーを取り上げます。カルト2012は143カ国からの参加者を得て、450社が出展し、国際専門家による140の会議が企画されており、この非常にダイナミックな市場に関わるすべての関係者にとって、重要な展示会となっています。今年で27回目を迎えるカルト2012では、インドに注目します。

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