焼却処分していたニホンジカをドッグフードに商品化 長野県小諸市が取り組む野生鳥獣との共存とは?
配信日時: 2017-09-04 11:00:00
長野県 小諸市役所(長野県東部地域、市長:小泉 俊博)は、生態系被害や農林業被害の軽減を目的として駆除されたニホンジカを、ドッグフードとして加工し販売することを開始しました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/136895/LL_img_136895_1.jpg
真っしぐらに飛びつくジューシーさ!
詳細URL: http://www.komoron.com/shika-kuruwa-project/
これまで、駆除されたシカの多くは焼却処分されており多額の処理費用がかかっていました。また、人間の都合により奪った命をゴミとして処分することには大きなためらいもあります。「鹿曲輪(shika-kuruwa)プロジェクト」と名付けられた本取組は、駆除されたシカの命を無駄にせず有効活用し処理費用を削減することで、更なる野生鳥獣対策につなげていきます。
なお、鹿肉の加工にあたっては、衛生管理の整った「小諸市野生鳥獣商品化施設」にて、放射線量検査・金属探知機検査・オゾン水殺菌処理・高温加工処理など責任を持って行い、安全・安心なドッグフードとして提供します。
■農林大臣賞を受賞!「鹿曲輪(shika-kuruwa)プロジェクト」
小諸市では、ニホンジカによる農作物被害や生態系被害が深刻化している一方、駆除を実施する猟友会員は減少し、捕獲が実施できなくなる恐れがありました。そこで鳥獣対策の構造を根本的に改め、捕獲従事者を「猟友会」から非常勤公務員からなる「実施隊」へと変更することで捕獲数を増やし、被害を減らすことに成功しました。こうした構造強化は駆除費用の増大につながり、その費用捻出のために駆除個体の有効活用、商品化の流れがありました。
この「捕獲体制の確立から商品化までの一連した野生鳥獣対策」は、農林水産省による鳥獣被害対策優良活動表彰において、平成28年度の農林水産大臣賞を受賞しました。
■野生鳥獣商品化施設の整備
~良質な商品へと生まれ変わらせる持続的な取り組み~
捕獲体制の整備・強化等の対策により、小諸市内でのニホンジカの捕獲数は5年間で約6倍と大幅に増加しました(平成23年53頭→平成28年310頭)。
しかしながら、捕獲数が増えれば増えるほど駆除個体処理方法が問題となりました。ニホンジカの駆除個体を焼却処分するには高額の費用がかかるほか、農林業(生態系)被害軽減のためとはいえ、シカの命を奪い廃棄物として処分することにはためらいもあります。
そこで課題解決につながる取り組みとして、平成27年度に地方創生交付金を活用して駆除個体を解体・加工する「小諸市野生鳥獣商品化施設」を整備するとともに、駆除個体をドッグフード等の商品へと加工する「小諸市野生鳥獣商品化事業」をスタートさせました。この事業は、これまでの「多額の費用を使って駆除し、多額の費用を使って燃やす」という非生産的な野生鳥獣対策から脱却し、「駆除したシカを良質な商品へと生まれ変わらせ、持続的で効果的な野生鳥獣対策を実施する」ことを目指した取り組みです。
■プレミアムドッグフード「KOMORO PREMIUM」の開発
商品は、安心・安全を第一に作られています。このため、使用するシカは全て放射線量検査・金属探知機検査・オゾン水殺菌処理・高温加工処理を行っています。また、商品化施設は、ヒトの食用としても販売できる「食肉処理業」「食肉販売業」の認定を保健所から受けています。
☆「KOMORO PREMIUM」鹿肉ジャーキー
商品の原材料は鹿肉のみ。新鮮な鹿肉を乾燥させ、専用機器にて殺菌した安全・安心な商品です。
商品の原材料:鹿肉100%・無添加・無着色・グレインフリー
☆「KOMORO PREMIUM」鹿肉ウエットフード
商品の原材料は鹿肉と寒天水。無添加・無着色・アレルギーの原因となりえる穀物類を一切含みません。
【商品化の流れ】
(1) 浅間山麓で捕獲されたニホンジカを、即日、冷蔵コンテナに搬入。
(2) 商品化施設で専門の作業員による解体作業を実施。
(3) 金属探知機や放射線測定により品質管理を実施。
■「小諸市ふるさと納税」の返礼品に追加!
商品化にともない、「小諸市野生鳥獣商品化施設」で製造されたドッグフード「KOMORO PREMIUM」を小諸市のふるさと納税の返礼品に追加しました。ふるさと納税申込みサイト「ふるさとチョイス」からお申込みいただけます。
(ふるさとチョイスURL: https://www.furusato-tax.jp/ )
納税により納められた寄附金は、「野生鳥獣保護管理事業」に充てられることから、納税をとおして、自然環境保護や生態系保持の取り組みを応援していただくことが可能です。
小諸市へのふるさと納税をとおして、野生鳥獣との共存を目指した街づくりにご協力をお願いいたします。
※商品はふるさと納税のほか、小諸市内外の販売店でお買い求めいただけます。(詳細は担当までお問合せください。)
■長野県小諸市とは
2016年12月1日現在の人口43,014人。長野県小諸市は、雄大な浅間山の南斜面に広がり、市の中央部を千曲川が流れる詩情豊かな高原都市です。東京から約150km。車で2時間半、電車で約1時間半とアクセス抜群です。軽井沢町からは車で30分です。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
スポンサードリンク
「長野県 小諸市役所」のプレスリリース
「ぺット-犬」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- 本日12/15楽日 ダフト・パンク&松本零士『インターステラ5555』劇場公開 映画館で観られるのは今日まで!12/15 16:55
- ノジマTリーグ 2024-2025シーズン 公式戦 12月15日開催 琉球アスティーダ vs 静岡ジェード 対戦オーダー発表12/15 16:45
- 【カノーブル】日本で敬遠されてきたメレンゲが、バターで新しい美味しさに生まれ変わる。革新的なバタースイーツ『ブールムラング』第一弾「ブッシュ・ド・ノエル」が登場。12/15 16:45
- 【FC大阪】GK 山本透衣選手 契約更新のお知らせ12/15 16:45
- BEVER BREADのオーナーシェフ、割田健一氏の監修するベーカリー【MOGRA BREAD】が12/18(水)秋葉原駅にオープン!12/15 15:48
- 最新のプレスリリースをもっと見る