コーニング、超薄板フレキシブルガラスを発売
配信日時: 2012-06-04 21:15:00
Corning® WillowTM Glassにより、これまでにない薄型機器が可能に― ディスプレイ製造方法にも革命
(ニューヨーク州コーニング発)- (ビジネスワイヤ)--コーニングインコーポレイティッド (NYSE:GLW)は、超薄板フレキシブルガラスCorning® WillowTM Glassの発売を発表しました。この製品は、次世代の家電技術における製品の形状に革命をもたらす可能性を秘めた製品です。本日、ボストンにて開催された業界の展示会、SID (Society for Information Display) Display Weekにて発表が行われました。
Corning(R) Willow(TM) Glass Bend (Graphic: Business Wire)
Corning Willow Glassは、現行の薄型ディスプレイをはじめ、将来の多機能ディスプレイなど、薄型軽量かつコスト効率に優れた機器の実現に貢献します。特長であるガラスの薄さ、強度、柔軟性を活用することにより、将来的にはデバイスあるいは構造物の周りをディスプレイでカバーすることが可能になります。また、Corning Willow Glassは最高500℃での加工を行うことができます。高温加工は今日の高性能ディスプレイの製造に欠かせませんが、これはポリマーフィルムでは対応不可能です。Corning Willow Glassであれば、ロール・ツー・ロール方式(新聞紙の印刷方法に似た方式)による高温かつ連続的な生産を行えるようになります。この方式は、これまでは不可能でした。
Corning Willow Glassは、スマートフォン、タブレット、ノートPCなどの高性能携帯機器に搭載される、有機EL(OLED)および液晶ディスプレイ(LCD)両方の薄型バックプレーンおよびカラーフィルタをサポートします。また、この新たな超薄板フレキシブルガラスは、没入型ディスプレイや、非平坦面に備え付けられるディスプレイなど、曲面に適合したディスプレイの開発にも貢献します。
Corning Willow Glassは、タッチセンサーなどの電子コンポーネント向けに、極めて優れた性能を発揮するよう製造された製品です。また、有機ELディスプレイをはじめ、水蒸気や酸素に影響を受けやすい技術に対しても、ガラスが本質的に有するハーメチック封止特性を活用できます。
部門バイスプレジデント兼Willow Glassプログラムディレクターを務めるディパック・チャウドヘリー(Dipak Chowdhury)博士は、次のようにコメントしています。「ディスプレイは日々、社会の様々な部分への利用が進んでおり、メーカーは携帯機器や大型ディスプレイの薄型化に努力しています。Corning Willow Glassは、薄型軽量のフォームファクタのデバイスの品質を維持するガラス基板性能を提供します。現在はシート・ツー・シート製法が行われていますが、Corning Willow Glassであれば、業界の間でもその実現が長く待たれていた、ハイスループットかつ効率的なロール・ツー・ロール製法への移行が可能になるでしょう。」
当社の最先端ガラス基板であるEAGLE XG® SlimやCorning LotusTM Glass同様、Corning Willow Glassは当社独自のフュージョン成形法により生産されています。フュージョン成形のメリットは、100ミクロン厚のガラス―これはコピー用紙一枚程度の薄さです―の生産も可能であるということです。それだけの薄さにもかかわらず、デリケートな部品に対するハーメチック封止性能に加え、優れた光学・熱・表面特性を備えています。
コーニングは現在、新たなディスプレイやタッチ機器を開発中のお客様にWillow Glassのサンプルをお送りしています。また、研究機関やお客様、機器メーカーと協力し、最適化プロセス設計など、互換性のあるプロセス機器のエコシステム開発も行っています。
最初は最先端ディスプレイ用ガラス基板として市場に投入しますが、照明やフレキシブル太陽電池など、Willow Glassの用途として考えられるさまざまな可能性についても、積極的に研究を進めています。
チャウドヘリー博士は次のようにコメントしています。「今後も、革新的ガラス製品の開発および改善を続け、多様化の進む電子機器市場の明日を拓くような、高性能かつ全く新しいコンセプトのディスプレイの実現に貢献します。」
Willow Glassについての詳細情報は、www.corning.com/WILLOWをご覧下さい。
リリース内容について
このプレスリリースに記述された「将来に関する発表内容」(1995年の米国私募証券訴訟改革法によって表現された意味の範囲内における)は、コーニング の業績や事業活動に関する現在の予測や想定を基にしたものであり、コーニングのさまざまなビジネスリスクや不確実な要因によって、実際の結果と大きく異なる場合があります。これらのリスク及び不確実な要因には、世界の経済及び政治情勢や商況による影響、金融市場の状況、通貨変動、製品需要と業界の製造能力、 他社との競合、集中的な顧客基盤への依存度、製造効率、コスト低減、重要な部品および材料の入手可能性、新製品の開発と商品化、価格変動とプレミアムおよび非プレミアム製品の製品構成の変化、設備拡張および新規工場立ち上げコスト、テロ活動・武力衝突・政治および金融情勢、自然災害、悪天候、深刻な健康衛生問題による商業活動の停滞、 株式会社としての活動、買収および子会社売却、過剰在庫または古い在庫のレベル、技術変化の速度、特許権の行使、製品および部品性能の問題、主要人員の保持、株価変動、訴訟または規制による不利な状況の発生、などが挙げられます。これらを含む諸リスク要因は、コーニングが米証券取引委員会に提出した書類に記載されていま す。本リリースに記述された情報は、発表日現在の情報であり、コーニングは 新しい情報または将来の出来事に照らしてこれらの情報を更新する義務を負わないものとします。
コーニングについて
コーニングインコーポレイティッド(www.corning.com)は、特殊ガラスおよびセラミックの世界的なリーディングカンパニーです。コーニングの160年以上の材料科学やプロセス工学の経験から、コンシューマーエレクトロニクスや自動車排ガス浄化製品、テレコミュニケーション及び、ライフサイエンスの分野で、先進技術システムを実現する主要なコンポーネントを開発・製造しています。当社の製品には、LCDテレビ/コンピュータモニタ/ラップトップ向けLCDガラス基板、自動車触媒用セラミック担体及びフィルタ、光ファイバ、ケーブル、通信ネットワーク向けの配線機器、創薬分野向け光バイオセンサなどがあります。また、その他にも、半導体、航空宇宙、防衛、天文、測定といった数々の産業向けに光学や特殊ガラスを用いた高度なソリューションを提供しています。
View Image: Corning® WillowTM Glass Bend | Corning® WillowTM Glass Roll
View Videos: Corning's Ultra-Slim Flexible Glass for Roll-to-Roll Processing
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