レノボ、2011/2012年度第4四半期および通期決算を発表

プレスリリース発表元企業:Lenovo Group

配信日時: 2012-05-28 12:23:00

年度中にPCベンダーとしての地位が世界第4位から第2位に、営業業績は過去最高 通期売上高は過去最高の296億米ドル
通期税引き前利益は過去最高の5億8200万米ドル
株主帰属利益は4億7300万米ドル
通期市場シェアは過去最高の12.9パーセント *
通期1株当たり利益(基本)は4.67米セント(36.32香港セント)
手元資金は41億米ドル(2012年3月31日時点)


(香港)- (ビジネスワイヤ)-- レノボ・グループは本日、2012年3月31日締めの第4四半期および通期の決算を発表しました。通期の売上高は過去最高の296億米ドルで、前年度から約37パーセントの増加となりました。通期の市場シェアは過去最高の12.9パーセントとなり、年度末時点でのPCベンダーとしてのレノボの順位は世界第2位でした。年度を通してレノボは引き続き既存市場と新規市場の両方で「守りと攻め」の戦略を実行する能力を明確に示すと同時に、すべての地域、顧客セグメント、製品ラインでバランスの取れた成長を達成しました。その結果、通期の税引き前利益は過去最高の5億8200万米ドルとなり、前年比で63パーセントの増加となりました。

四半期の連結売上高は順調で、54パーセント増の75億米ドルでした。10四半期連続して当社は上位4社のPCベンダーの中で最も高い成長率を達成し、世界全体のPC出荷台数は前年同期比で44パーセント増加しました。業界全体の伸び率は4.6パーセントにとどまり、レノボは12四半期連続で業界全体を上回る成長を記録しました。

第4四半期の税引き前利益は1億200万米ドルで、前年同期比69パーセント増というすばらしい業績となりました。

第4四半期の粗利益は、前年同期比34パーセント増の8億600万米ドルでした。粗利益率は10.8パーセントでした。第4四半期の営業利益は前年同期比46パーセント増の1億200万米ドルで、株主帰属利益は前年同期比59パーセント増の6700万米ドルとなりました。

第4四半期の1株当たり利益(基本)は0.65米セント(5.04香港セント)でした。レノボの取締役会は、2012年3月31日締め会計年の期末配当を1株当たり1.29米ドル(10香港セント)とすると発表しました。

2011/12年度のPC出荷台数は前年度から34.9パーセント増加しました。これに対して同年度の業界全体での伸び率はわずか3パーセントでした。通期の粗利益は34億米ドルで、前年度から46パーセントの増加となりました。粗利益率は11.7パーセントでした。通期の営業利益は前年比53パーセント増の5億8400万米ドルでした。株主帰属利益は大幅に増加し、前年比73パーセント増の4億7300万米ドルとなりました。

レノボの楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「2011/12年度は、レノボにとって記録的な年となり、売上高、出荷台数、市場シェア、税引き前利益で過去最高を達成しました。当社は強い勢いを維持したまま年度末を迎えました。レノボの世界全体でのPC出荷台数は前年比で35パーセント増加し、業界全体の伸び率の10倍となりました。世界全体での市場シェアは3ポイント増加し、純利益は前年比で73パーセント増加しました。第4四半期は世界の新興国市場と法人向け市場だけでなく、個人向け市場と成熟市場でも上位PCベンダーの中で最も高い成長率を上げました。個人向け市場と成熟市場では初めて2桁の市場シェアを獲得しました。当社は世界の新興国市場での主導的立場をさらに強化しました。新興国市場ではすでに15市場で2桁の市場シェアを獲得しており、インドではトップの企業となりました。スマートフォン、タブレット、スマートTVなど、さまざまなデバイスの登場により、当業界はPCプラスの時代に突入しました。レノボはPC業界をリードしつつ、PCプラスの時代にこのリーダーシップを生かして成長できるよう努力しています。」

第4四半期に、レノボは地域的効率性、コスト削減、顧客価値に基づいて、中国、欧州/中東/アフリカ(EMEA)、北米、アジア太平洋/中南米(APLA)という4つの報告事業単位を新たに設けたと発表しました。それぞれの事業単位はレノボの上席副社長が統括します。中国と日本でトップの市場シェアを持っていることは、世界の3大PC市場の2つの市場でトップのPCベンダーであることを意味します。新たな組織編成の構築は、レノボの継続的な成功がお客さまとの距離をできるだけ縮めることにあるという認識に基づいて行われました。今後世界的な戦略を遂行していく際、当社が最強の立場を維持できるようにする上で有益なものとなるでしょう。

地域別概要

レノボ中国の第4四半期のPC出荷台数は、前年同期から22.7パーセント増加し、約10パーセントにとどまった同期間の業界全体の成長率の2倍以上となりました。その結果、第4四半期にレノボは中国で前年同期比3.2ポイント増の30パーセントという業界トップの市場シェアを獲得しました。四半期の中国での連結売上高は前年同期比32パーセント増の29億米ドルとなり、総売上高の39パーセントを占めました。中国でレノボが好調な業績を達成できた原因の一端は、レノボが中国全土の新興都市で大きなプレゼンスを有していることや、そのような独自の拠点を通じてお客さまに付加価値を提供できたことにあります。

第4四半期における新興国市場での当社のPC出荷台数は業界の出荷台数予想をはるかに超え、前年同期比50パーセント増、業界全体の成長率7.4パーセントの7倍となりました。新興国市場の売上高はレノボの総売上高の16パーセントを占め、前年同期比43パーセント増の12億米ドルとなりました。レノボはこの地域全体で市場シェアを著しく伸ばしました。特にインドとロシアで力強い伸びを見せ、前年同期比で2.1ポイントの増加となっています。四半期末時点で当社はインドでトップのPCベンダーとなりました。これは初めての出来事です。ロシアでは第3位のPCベンダーとなり、同様にすばらしい業績となりました。

第4四半期の成熟市場での連結売上高は、NECとの合弁事業およびメディオンの買収が完了して完全に軌道に乗ったことから前年同期比85パーセント増の34億米ドルとなりました。これは総売上高の45パーセントに当たります。第4四半期は業界全体の成長率が前年同期比で横ばいであったにもかかわらず、レノボのPC出荷台数は前年同期比81パーセント増と急増しました。特に注目すべきは北米での業績であり、市場全体では前年同期比で横ばいであったものの、レノボのPC出荷台数は26パーセント増加しました。レノボがPCベンダーとしてトップとなっている日本と西欧での市場シェアの大幅拡大が奏効し、レノボは成熟市場全体で初めて10パーセントの市場シェアを獲得しました。

製品別概要

世界全体でのノートブックPC事業の第4四半期連結売上高は、前年同期比41パーセント増の42億米ドルとなりました。これは総売上高の56パーセントに当たります。レノボの世界全体でのPC出荷台数は堅調に44パーセント増加し、わずか5パーセントであった業界全体の伸び率の約9倍となりました。第4四半期にレノボはThinkPad X1ハイブリッドノートブック(バッテリー駆動時間最大10時間)と超薄型軽量設計のThinkpad T430u Ultrabook(当社初のビジネス向けウルトラブック)を発売しました。また、モバイルで働くプロフェッショナルから学生まで、あらゆる消費者を対象に幅広いスタイル、色、性能を取りそろえた新しい個人向けIdeaPadノートブックを発売しました。

デスクトップPCの第4四半期の世界全体での出荷台数は、前年同期比で43パーセント増加しました。ノートブックPCと同様、わずか5パーセントであった業界全体の伸び率の約9倍となりました。第4四半期のレノボのデスクトップPCの売上高は45パーセント増の24億米ドルとなり、世界全体の総売上高の32パーセントとなりました。第4四半期にレノボはIdeaCentre A720オールインワン・デスクトップPC(5°から90°まで幅広く角度を調節できる先駆的な27インチ・ディスプレーを搭載)を発売しました。また、タワー型デスクトップPCとして新しいIdeaCentre K430(オプションでデュアル・グラフィックとツイン・ハードドライブに対応)も発売しました。

レノボのモバイルインターネット・デジタルホーム(MIDH)製品は力強い成長を見せました。スマートフォンの出荷台数は中国市場全体の10倍の伸びを見せ、レノボは市場シェアを前年同期比で8.2ポイント増やし、四半期末には中国第4位のスマートフォン供給企業として2桁弱の市場シェアを獲得しました。フィーチャーフォンは、市場全体では前年同期比25パーセント減の大幅な減少となりましたが、中国でのレノボのフィーチャーフォン出荷台数は4.5パーセント増加し、市場シェアを前年同期比で8.2ポイント拡大しました。MIDH製品ラインの中で最も注目に値するのはタブレットの継続的な勢いです。中国での市場シェアは前年同期から大幅増加して17.2パーセントとなり、レノボは中国で第2位、世界で第4位のタブレット供給企業となりました。

レノボについて

レノボ(HKSE:0992)(PINK Sheets:LNVGY)は、300億米ドル規模のパーソナル技術企業であり、世界第2位のPCベンダーとして160カ国以上に顧客を持っています。高度な技術によるPCやモバイルインターネット機器の製造に注力するレノボのビジネスは、製品の革新、効率の高い世界的サプライチェーン、強力な戦略実行力を基礎としています。かつてのIBMパーソナルコンピューター部門をレノボ・グループが買収したことで設立された当社は、信頼性と品質が高く安全で使いやすい技術的製品やサービスの開発・製造・販売を行っています。当社の製品シリーズには、名高いシンク(Think)ブランドの商用PCやアイデア(Idea)ブランドの消費者向けPCのほか、サーバー、ワークステーション、タブレットやスマートフォンなどのモバイルインターネット機器があります。レノボは、主要な研究センターを日本の大和市、中国の北京、上海、深セン、米ノースカロライナ州ローリーに置いています。詳細についてはwww.lenovo.comをご覧ください。

* IDCの2012年度第1四半期のプレスリリースを参照。

** アフリカ、アジア太平洋、中欧/東欧、香港、インド、韓国、中南米、メキシコ、中東、パキスタン、ロシア、台湾、トルコを含みます。

***オーストラリア/ニュージーランド、イスラエル、日本、北米、西欧、およびその他世界の取引先を含みます。

                    レノボ・グループ

財務概要

2012年3月31日締め四半期および通期

 

(単位:百万米ドル、1株当たりデータを除く)

    第4四半期
11/12     第4四半期
10/11     前年同期比
変化率 通期
11/12     前年同期比
変化率 売上高 7,496     4,879     54% 29,574     37% 粗利益 806     600     34% 3,446     46% 粗利益率 10.8%     12.3%     (1.5 pts) 11.7%     0.8 pts 営業経費 (704)     (530)     33% (2,862)     44% 売上高経費率 9.4%     10.9%     (1.5 pts) 9.7%     0.5 pts 営業利益 102     70     46% 584     53% その他の営業外経費 -     (10)     NA (2)     (93%) 税引き前利益 102     60     69% 582     63% 税金 (34)     (18)     91% (107)     27% 当該期間の利益 68     42     60% 475     74% 非支配持分 (1)     -     NA (2)     NA 株主帰属利益 67     42     59% 473     73% 1株当たり利益(米セント)                       基本 0.65     0.43     0.22 4.67     1.83 希薄化後 0.63     0.42     0.21 4.57     1.84 1株当たり配当(香港セント)               13.80     6.20   本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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angelalee@lenovo.com
または
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chuxp1@lenovo.com
または
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Ray Gorman, (919) 257-6325
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