<“秋の交通安全週間”自転車利用についての実態調査>右側通行をする“逆走主婦”が8割以上!そのうち約2割は「頻繁にある」と回答
配信日時: 2016-09-16 11:00:00
例年9月下旬から日没時間が急激に早まることから、夕暮れ時や夜間にかけて重大事故につながるおそれのある交通事故が多発しており、毎年内閣府をはじめとする複数の機関によって、広く国民に交通安全思想の普及・浸透を図るために秋の交通安全運動が行われています。
そこで、自転車の安全利用促進委員会では、9月21日(水)から9月30日(金)の秋の交通安全運動に合わせ、安全安心な自転車ライフをおくるために必要な、ルールやマナー等、自転車の“ソフト面”の実態と、自転車自体の安全性・メンテナンスなど見逃されがちな“ハード面”の実態についての調査を、自転車を利用する機会の多い主婦400名を対象に行いました。
近年自転車利用が活性化する一方で、道路整備や交通ルールの徹底といった環境整備が進んでいない状況にあり、自転車事故も増加傾向にあります。2016年7月に大阪府が、自転車保険への加入を義務化するなど、自転車利用について見直す自治体の取り組みも本格化してきています。
自転車を安全に利用する上で、交通ルールや運転マナーなどのソフト面を意識するだけでなく、自転車自体の安全性や機能のハード面を見直すことも重要とされています。特に、今回の調査では、主婦の大半が“自転車自体の安全性”を意識していると回答しつつも、実際にはメンテナンスへの理解の低さや、BAAマークなど自転車自体の安全基準マークについての意識が低い等、ハード面への意識は依然としてソフト面と比べおざなりになっている現状がわかりました。
≪主婦を対象に行った自転車の実態調査≫
【“ソフト面”の実態(ルール・マナーなど)】
●右側通行をする“逆走主婦”が8割以上!そのうち約2割は「頻繁にある」と回答!マナーの改善を実感していない主婦自身も、マナー違反常習者。
- ここ1年で自転車の運転マナーが改善を感じていないと感じる主婦は78.8%。
- 右側通行をついついしてしまうと80.3%が回答。97.1%の主婦は歩道を自転車で通行している!
【“ハード面”の実態(自転車自体の安全性など)】
●主婦の半数が自転車通行中に「車・自転車・人に接触しそうになる」ヒヤリ・ハットを経験!見逃しがちなハード面対策の必要性も明らかに。
- ハード面によるヒヤリ・ハット経験も全体の約5割を占め、日々の備えがあれば未然に防ぐことができることが判明。
●約6割の主婦が自転車購入で“自転車自体の安全性”を意識していると回答。しかし、購入基準として最も重視している基準はやっぱり「価格」(33.8%)。
- 購入基準として最も重視している基準は「価格」33.8%、「安全性」18.8%
●約8割の主婦がメンテは正直「面倒くさい」と告白!
- メンテナンスについて、82.5%が「面倒くさい」と感じている。
- “安全性”への関心はあるが、行動に移せていない現状が明らかに。
▼調査概要
調査方法 : インターネットリサーチ
回答数 : 合計400名(主婦400名)
調査日 : 2016年9月2日(金)~2016年9月3日(土)
調査主体 : 自転車の安全利用促進委員会
ホームページ: http://jitensha-anzen.com
ご注意 : 図表の構成比は四捨五入しているため、
構成比の和が100%にならない場合があります。
■右側通行をする“逆走主婦”が8割以上!そのうち約2割は「頻繁にある」と回答!マナーの改善を実感していない主婦自身も、マナー違反常習者。
●ここ1年で自転車の運転マナーが改善を感じていないと感じる主婦は78.8%。
●右側通行をついついしてしまうと80.3%が回答。97.1%の主婦は歩道を自転車で通行している!
道路交通法の改正から一年が経ち、自治体での自転車の取り組みが積極的に行われている中、世間の自転車運転マナーについて質問致しました。そのうち、「どちらともいえない」「良くなったと思わない」「悪くなったと思う」という回答が約8割を占め、自転車の運転マナーは依然として改善していないことがわかりました。
Q1 ここ1年で、世間の自転車運転マナーが良くなったと思いますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/112084/img_112084_1.jpg
また、やむを得ない場合のみ通行が許可されている「歩道通行」やルールとしての認識が低い「右側通行」など、ついつい無意識のうちにやってしまいがちな行為についても質問しました。すると、車道の右側を通行してしまう“逆走主婦”が80.3%もいることが明らかになりました。歩道通行に関しては、97.1%が「頻繁にある」「時々ある」と回答し、原則車道を走行するという自転車の運転ルールが浸透していないことがわかりました。
これらの結果から、世間の運転マナーの改善が見られないと感じていながらも、主婦自身も安全を脅かす運転をしていることが見えてきました。歩道通行は車道を走るよりも安全だと思ってしまいがちですが、歩道を走る自転車は自動車から認知しにくいために事故につながる割合が高いとされています。加害者・被害者とならないためにも「左側通行」「車道通行」を今後も徹底していく必要があります。
Q2 自転車に乗る際に、次のことでついついやってしまうことはありますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/112084/img_112084_2.jpg
■主婦の半数が自転車通行中に「車・自転車・人に接触しそうになる」ヒヤリ・ハットを経験!日々の意識では防ぎきれない、見逃しがちなハード面対策の必要性も明らかに。
●ハード面によるヒヤリ・ハット経験も全体の約5割を占め、日々の備えがあれば未然に防ぐことのできることが判明。
Q3 自転車に乗っていてヒヤリと感じたり、ハッとした経験はありますか?また、その原因は何ですか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/112084/img_112084_3.jpg
今回は、自転車を運転していてヒヤリと感じたり、ハットしたことについても調査しました。
約2人に1人が「車・歩行者・自転車と追突しそうになった」(53.3%)と回答し、「バランスを崩し転倒した/転倒しそうになった」(37.5%)など、運転技術やマナーなどソフト面によるヒヤリ・ハット経験が多い結果となりました。
一方、「タイヤがパンクした」を経験した割合も約5人に1人いるほか、「チェーンが外れた」(8.0%)、「無灯火の自転車に気づかず、接触しそうになった」(7.5%)、「ブレーキが効かなかった」(6.0%)など、ルール・マナーなどの日々の意識だけでは防ぎようのない、ハード面によるヒヤリ・ハット経験も一定量見受けられました。
ハード面の「自転車自体の性能」についても重視する必要性について、自転車ジャーナリストの遠藤 まさ子さんは「自転車を選ぶ時は『乗り手にとっての安全性』と同時に、『加害者にならないための安全性』にも配慮する必要があります。安全性の低い自転車の中には、フレームやタイヤ周りの強度が十分でないため走行性能が低い自転車もあります。現状日本では国の定める自転車の安全基準が存在しないため、一般社団法人自転車協会が定めるBAAマークなど、一定の安全基準を満たした自転車を選ぶことが大切です。」と言及しています。このことからも、運転技術やマナーはもちろんのこと、「自転車選び」の時点でも安全性を意識する必要があると言えます。
■約6割の主婦が自転車購入で“自転車自体の安全性”を意識していると回答。しかし、購入基準として最も重視している基準はやっぱり「価格」(33.8%)。約8割の主婦がメンテは正直「面倒くさい」と告白!
●購入基準として最も重視している基準は「価格」33.8%、「安全性」18.8%
●メンテナンスについて、82.5%「面倒くさい」と感じている。
●“安全性”への関心はあるが、行動に移せていない現状が明らかに。
今回、自転車自体の安全性を意識して自転車を購入しているかを聞いたところ、約6割の主婦が「とても意識している」「意識している」と回答しました。しかし、“自転車自体の安全性”を意識していると言いつつも、自転車の購入基準で最も重視したものについての質問では「価格」(33.8%)という回答が最も多く、実際は自転車の性能などのハード面への関心が低いことが如実に表れる結果となりました。
Q4 自転車購入の際、自転車(製品)の安全性について意識していますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/112084/img_112084_4.jpg
Q5 自転車の購入基準を教えてください。
https://www.atpress.ne.jp/releases/112084/img_112084_5.jpg
また、自転車自体の安全性を確保するにはメンテナンスが必要ですが、メンテナンスについての質問に対して、回答者の82.5%が「面倒くさい」と回答し、70%は「メンテナンスの仕方が分からない」と回答しました。安全への意識や高い関心を持っていても、メンテナンスへの意識が低く、実際には行動に移せていない現状にあることが分かりました。
Q6 自転車のメンテナンスについてどのように感じていますか?
https://www.atpress.ne.jp/releases/112084/img_112084_6.jpg
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プレスリリース提供元:@Press
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