3Dプリンターが糸を編みあげ、空間上に服が現れる「AMIMONO」(アミモノ)

プレスリリース発表元企業:株式会社バンダースナッチ

配信日時: 2016-09-15 12:00:00


アパレルアイテムが作れるオンラインサービスSTARted(運営:株式会社バンダースナッチ https://started.jp/ )は、3DモデリングアイテムのブランドFree-Dと共同で3Dプリンターを使った衣類の共同開発を進めており、従来型の3Dプリンターで製作された服では困難であった人体の動きにフィットした伸び縮みを可能にし、引っ張る・たたむといった、普段の服と同等の性能を持つ、世界初(※1)の3Dモデリングされたニットを開発しました。3Dプリンターを使った『TPUを糸にして出力空間でニット状に編みあげながらプリントする』という新工法を使った3Dプリントニット「AMIMONO」(アミモノ)を製作、発表ムービーを公開しております。https://vimeo.com/182509220

この度、STARtedでは、3Dモデラーの小野正晴氏のブランドFree-Dと共同開発した3DプリンターからTPU素材の糸を出力空間で編みあげながらプリント新型工法で製作されたプロトタイプ「AMIMONO」を発表しました。

「AMIMONO」は、主に建築などで使用されている、コンピューターアルゴリズムを使用したデザイン手法「アルゴリズミックデザイン」を服のデザインに落とし込み、3Dプリンターが『TPUを糸にして出力空間でニット上状にあみあげならプリントする』という手法で作られています。

従来の3Dプリンター出力された衣類は、レーザー焼結された樹脂の部品によって構成されるため、着ることはできるものの衣類としての実用性からはかけ離れたものでした。
それに対し「AMIMONO」は、ゴムに近い素材特性と硬質プラスチックのような強靭さを合わせ持つ高分子化合物TPUを使用した「糸」を一般的な毛糸のセーターと同じように「編んで」作られています。
一般的な毛糸のセーターと同じように伸縮し、たたむことができるという点が、従来の3Dプリンター出力された衣類から飛躍的な進化をとなっています。

その構造・機能から、今回作成した服の名称を「AMIMONO」と名付け、その機能の今までにない日常性を示す発表ムービーを公開しております( https://vimeo.com/182509220 )。


[動画: https://www.youtube.com/watch?v=DhTiTtay2Vw ]


【AMIMONO(アミモノ)】
3D構造物としてセーターのように糸を編んだ状態のパターンを付与することで、糸状の3D構造物が出力空間で編みあげられながらプリントされていく3Dモデリングと3Dプリントを組み合わせた新工法です。これをTPU素材で出力することで一般的な毛糸で作られたセーターのように伸び縮みし、たたむこともできる服を3Dプリントすることが可能になりました。従来の3Dプリントされた衣類では難しかった伸縮性の表現だけでなく、たためるレベルのしなやかさを実現しています。

【TPU(Thermoplastic Polyurethane)】
TPUは熱可塑性ポリウレタン、ウレタンゴム、ウレタン樹脂とも呼ばれる、ゴムのようなしなやかな弾力性と硬質プラスチックのような強靭さを合わせ持つ高分子化合物です。

【STARted(スターテッド)】
イラストをアップロードするだけでアパレルアイテムが作れるオンラインファクトリー。 https://started.jp/

【Free-D】
インダストリアルデザイナー小野正晴のブランド。日本では数少ない3Dプリンターを使った衣類やアクセサリー"Auxetic Pattern"などを展開。 http://free-d.net/

※1 当社調べによる。





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