川崎重工業とアンバー・キネティクス、電力網を近代化する新しい技術システムを発表

プレスリリース発表元企業:Amber Kinetics

配信日時: 2025-09-13 00:22:00

川崎重工業とアンバー・キネティクス、電力網を近代化する新しい技術システムを発表

川崎重工業とアンバー・キネティクス、電力網を近代化する新しい技術システムを発表

(フィリピン、マニラ)- (ビジネスワイヤ) -- 2025年5月20日、川崎重工業株式会社(KHI)とアンバー・キネティクス(AK)は、KHIのiVSG(仮想同期発電機)技術とAKのFESS(フライホイール蓄電システム)とを組み合わせて普及を促進させるための提携強化に関する覚書(MOU)に署名しました。調印に先立ち、製品のデモンストレーションが成功裏に行われました。今回のパートナーシップは、電力網に信頼性・安定性・回復性をもたらすことを目的としています。再生可能エネルギーの電力網への統合がさらに進むにつれて、電力網は不安定化する傾向にあり、イベリア半島で最近発生した大規模停電もそれを物語っています。

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Naoki Murakami Executive Officer of KHI (left) and Edgar Chua Chief Executive Officer of AK (right) sign MOU extension in Manila, PhilippinesNaoki Murakami Executive Officer of KHI (left) and Edgar Chua Chief Executive Officer of AK (right) sign MOU extension in Manila, Philippines

KHIは、AKのFESSを化学電池と比較して高く評価しています。その理由は、無制限の充放電が可能で、火災や爆発のリスクがなく、廃棄時の環境問題もないこと、そして160万時間を超える累積稼働時間という確かな実績があるためです。

両社の技術を組み合わせることで、近代的な電力網に向けた多角的なソリューションが実現します。主な用途は、変動の大きい再生可能エネルギー源を運用するために必要な慣性と回復性をもたせて、電力網の安定性を高めることです。KHIのiVSGが、パワーエレクトロニクスを用いた資産で従来型発電機の安定化動作を模倣できるようにする一方で、AKのFESSは効率を損なうことなく瞬時かつ繰り返しエネルギーを吸収・放出することが可能です。これは再生可能エネルギープロジェクトを増強するうえで極めて重要であり、変動する再生エネルギー出力をフライホイールが平滑化することで、信頼性の高い電力供給を実現します。この統合型機能は、フィリピンで計画されている数百件に及ぶマイクログリッド導入案件に最適です。さらに、電力網規模の再生エネルギー以外の新興分野でも、この技術は重要な役割を果たします。電気自動車用充電器においては、FESSがバッファーとして機能し、需要の少ない時間帯にエネルギーを吸収し、DC急速充電器に供給することで、電力網への負荷を軽減します。これにより、高額な電力網インフラの改修を必要とせずに急速充電ハブの展開が可能になります。通信分野においては、FESSは基地局やデータセンターで用いられているバッテリー方式のUPS(無停電電源装置)に代わる高信頼性・低メンテナンス頻度の代替ソリューションを提供し、停電時にも瞬時に電力を供給してサービスの継続を可能にします。さらに、FESSの高速応答性は、アンシラリーサービス市場を通じた電力取引への参加も可能にします。フライホイールは電力網の不均衡に即座に対応する高付加価値な周波数調整により、全体的な電力網の健全性を高めつつ収益を生み出すことができます。

アンバー・キネティクス(AK)のCEOであるエドガー・チュアは次のように説明します。「FESSとiVSGを組み合わせた技術の必要性は、日本とフィリピン両国の政府に認識されており、新しいFESSとiVSG技術が持つ多様な応用可能性や持続可能性の観点から、強い関心と支援の姿勢を示しています」また、AKとKHIはフィリピンのエネルギー省を表敬訪問しました。同省は現在進行中の数百件のマイクログリッド案件に加えて、再生可能エネルギー導入拡大に伴う電力網安定化の需要増に対して、本技術を歓迎しました。

本パートナーシップは当初、オーストラリア、東南アジア、アメリカにおいてiVSGとFESSを組み合わせた技術を導入・拡大することに重点をおいています。その後は欧州やその他の地域へも展開し、より信頼性が高く持続可能なエネルギーの未来の実現に貢献してまいります。

アンバー・キネティクスについて

アンバー・キネティクスは、フライホイールによるエネルギー貯蔵システムにおける世界的リーダーです。当社の技術は、無制限の充放電サイクルが可能であり、火災や爆発のリスクがなく、特別な廃棄処理を要する有害物質も含まないという大きな利点を持ち、耐久性と安全性の高いエネルギー貯蔵ソリューションを提供します。累積稼働時間160万時間を超える実績を有するフライホイールシステムは、長時間運転が求められる用途に適応し、電力網の安定化や再生可能エネルギー統合を支援します。当社のシステムは現在、オーストラリア、東南アジア、米国といった重点市場で配備が進められています。

川崎重工業株式会社について

川崎重工業株式会社は、日本の公開株式会社であり、多国籍企業です。オートバイ、エンジン、大型産業機械、エネルギー機器、航空宇宙・防衛機器、鉄道車両、船舶などの製造を手掛けており、本社は東京都港区にあります。

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連絡先
Ramon Del Rosario / rdelrosario@amberkinetics.com

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