会話を工夫すれば、認知症にならないことがある 書籍『脳が長持ちする会話』で認知機能を保つ方法を解説
配信日時: 2025-02-28 11:00:00



理化学研究所・革新知能統合研究センター認知行動支援技術チーム・チームリーダー大武美保子は、「認知症を防ぐ社会」を目指し、書籍『脳が長持ちする会話』を2024年12月にウェッジから出版しました。本書は、認知症予防の新常識として、40代50代から始められて、60代以降も日常に簡単に取り入れられる、会話のコツを19個、生活習慣を16個を分かりやすくまとめています。発売してから約2ヶ月で「脳・認知症」カテゴリー部門でランキング1位(Amazonサイト)となりました。高齢人口の急速な増加が進む日本において、どうしたら認知症を防げるのかといった具体的な方法を知りたいという関心が高まっています。
*認知症とは、脳や身体の疾患を原因として、記憶・判断力などの障害がおこり、普通の社会生活に支障をきたしている状態と定義されています。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/427405/LL_img_427405_1.jpg
40代50代を対象にした「認知症予防のための会話」体験会の様子
■予備軍も含めると、認知症患者数は2030年には1,100万人を超す勢い
認知症の患者数が2030年に推計523万人にのぼることが、厚生労働省研究班から発表がありました(2024年5月8日)。高齢者の14%を占め、2022年の443万人から8年間で約80万人増える推計です。認知症の予備軍とされる軽度認知障害の患者数は2030年に593万人と予測され、予備軍も含めると、認知症患者数は2030年には1,100万人を超す勢いです。このような状態を改善するため、大武がチームリーダーの理化学研究所・革新知能統合研究センター認知行動支援技術チームでは「常識を変えたい!」と、認知症の予防効果がある「会話」に着目し、認知機能を高める会話や会話支援AIロボットの開発研究などに取り組んでいます。
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研究者たちと議論する様子
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高齢者と話す大武美保子(右)
■『脳が長持ちする会話』ご感想の一部
【離れて暮らす、軽度認知症の母との会話に活かしています】
・「離れて一人暮らしをする母が、軽度認知症です。本人の意思や、わが家の事情からも引き取ることができず、悶々としていました。本書を読み、認知症は誰もが経験する可能性のある老化現象で、ちょっとした生活習慣や会話でも防げることがあると知って、心が少し軽くなりました。母とは、画像を送りあったり、電話で最近の話をしたり、失敗を笑いに変えるなどを工夫するようになりました。うまくいかないこともありますが、会話で認知機能が保たれるならと思って、少しでも親との会話に活かしていきます!」(50代 女性)
【25年後の介護環境は、現在のように手厚くはない。予防を心がけたい】
・「自分にとってはまだまだ先の話で、予防することも考えていなかった。しかし、運動や食事以外にも、脳の使い方、会話の仕方によって、認知症になるのを遅らせたり、防いだりできるとは驚きだった。研究結果に基づき、エビデンスが厚いので、非常に説得力がある。25年後の日本の介護環境は、現在のように手厚くはないと言われる中で、自分が将来どうあれるかは、今の在り方、会話が大事なのだと心がけていきたい」(みずかぜ様 Amazonレビューから。一部編集)
【仕事のあり方や、日頃のコミュニケーションのあり方について深く考えさせられた】
・「自分の仕事のあり方や、日頃のコミュニケーションのあり方について深く考えさせられる内容で、一気に読み切ってしまいました。様々な研究内容を、一般の方々がスッと理解できるように説明されています。
読みながら、昨今問題になっている事象についても、認知機能の低下が影響しているのかも‥と感じました。SNSばかりに接していて、偶然の体験に接するチャンスが減っていること、特にYouTubeのようなSNSは、『オススメ機能』で、同じような情報ばかりに接するようになること‥今の世の中は、ボーっと生きていると、認知機能を衰えさせる安易な快楽ばかりが蔓延している(そして、私自身もそれに加担しているかも)のだと思うと、恐ろしくなりました…。また、「雑談」はしていても、「自分の考えをまとめて話す」とか、「深い関心を寄せて質問されつつ安心して話す」ということについても考えさせられています」(60代 女性)
■書籍情報
タイトル: 「脳が長持ちする会話」(著者:大武美保子)
発売日 : 2024年12月20日
価格 : 1,870円(税込)
URL : https://amzn.asia/d/afo7irY
<目次>*一部ご紹介
第1章 今から始める脳の老化対策
第2章 「六つの工夫」で脳が長持ち
「話し手」「聴き手」を意識的にスイッチしよう など
第3章 【実践編】日常会話で脳を活用する
「この俳優さんの名前なんだっけ?」が増えたら『最近の話』をする
右肩上がりの充実人生を送りたいなら普段から「聴く6」:「話す4」を目指す など
第4章 脳の健康を保つ生活術
写真を撮って記憶に残す
テレビやネットで得た情報を体験に変える
会話で周りの人と自分の脳を長持ちさせる など
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発売2ヶ月後にAmazon脳・認知症ランキングで1位に
■大武(おおたけ)美保子プロフィール
理化学研究所 革新知能統合研究センター 認知行動支援技術チーム チームリーダー
NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長
東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学研究科修了、博士(工学)。東京大学准教授、千葉大学准教授を経て、2017年4月より現職。2006年、認知症をもつ祖母との会話をヒントに、「共想法」を考案。高齢者を支援する実用的な技術を高齢者と共に創るため、「ほのぼの研究所」を設立。自治体、福祉・介護・医療機関との協働事業を展開。
【専門】ロボット工学、人工知能、認知症予防
■Instagramでも認知症予防の情報を発信中
・Instagram
https://www.instagram.com/brain.robot/
・HP
https://aip.riken.jp/labs/goalorient_tech/cogn_behav_assist_tech/?lang=ja
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プレスリリース提供元:@Press
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