ベネッセコーポレーションが2025年4月より高等学校向けフルクラウド型校務支援システム「ベネッセ校務クラウド」を提供開始

プレスリリース発表元企業:株式会社ベネッセホールディングス

配信日時: 2024-12-05 19:45:31

~「進研模試」等のベネッセの各種サービスともデータ連携し、ワンストップで校務DX推進を支援~



 株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山県岡山市、代表取締役社長:小林 仁、以下:ベネッセ)は、2025年4月より高等学校(中高一貫校含む)向けフルクラウド型校務支援システム「ベネッセ校務クラウド」の提供を開始します。
 令和7年度の文部科学省概算要求※1では、学校における働き方改革や学習系・校務系データの連携などを想定してのクラウド環境での次世代校務DX環境の整備、さらに教育データ利活用の基盤となる情報セキュリティ対策などの、学校の基盤整備が急務とされています。
  ※1:参考:令和7年度文部科学関係概算要求のポイント
     https://www.mext.go.jp/content/20240827-ope_dev02-000037780_1.pdf
 本サービスでは、これからの学校ニーズに応える高等学校向け校務支援システムとして、高等学校における主要な校務、1.教務管理(成績処理、出欠管理、時数管理等)、2.学籍管理(指導要録等)、3.保健管理(健康診断票、保健室来室管理等)等をフルクラウド環境で統合して処理できる機能を提供いたします。さらに1.の教務管理では、フルクラウド型の利点を生かした機能としてベネッセが高等学校向けに提供する模擬試験「進研模試」など各種サービスとの連携も予定しています。
 サービスの開発は、高セキュリティが求められる医療分野におけるサービスの開発、運用実績があるテクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢井 隆晴、以下:テクマトリックス)の校務支援システム「ツムギノ」をベースに、高等学校の校務ニーズを理解するベネッセによるカスタマイズを加える形で進めました。各学校における販売や導入、および活用支援についてはベネッセが行います。
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/120/1315/120-1315-2ee4a07ac2f84274718e330ac4545e96-1153x422.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 ベネッセグループにおいては、株式会社EDUCOMが全国の1/3にあたる約11,000の小中学校および約600自治体に校務支援システムを提供しています。そして、今回さらにベネッセコーポレーションとして高等学校や中高一貫校へ校務支援システムのサービス提供を拡大することとなります。
 本サービスの提供を通して、ベネッセでは、全国の高等学校や中高一貫校に対して、日々の校務の業務効率向上とご負担の軽減に加えて、学校が保有・管理するさまざまな校務データを可視化して分析・活用するための安心・安全な環境を提供してまいります。

■新サービス提供の背景
 近年、学校における働き方改革に向けた取り組みが行われており、生徒の出欠管理や成績管理、保健管理などの校務において、紙ベースの業務をデジタル化し効率的に行えるようにする校務DXが進んでいます。さらに、学校における1人1台端末の利用とネットワーク環境の整備により、デジタル端末による学習が進んでいます。今後の学校現場では、これらの取り組みで得たデータを連携し、ダッシュボードでの可視化や分析を行うことによる教育の高度化※2が望まれています。
 このような社会環境を踏まえて、ベネッセでは高等学校(中高一貫校含む)に向けた新たなサービスとして今回のフルクラウド型校務支援システムを提供することにしました。令和の学校現場が取り組む校務データ管理・活用の負担軽減と効率化を実現し、先生が子どもと向き合う時間を増やし、よりよい授業や指導に臨める環境づくりをご支援します。さらに、この校務支援システムがフルクラウド型である利点を生かして、最大で単回40万人以上の高校生に受験され、大学・短大進学を目指す人のための国内最大規模の模擬試験「進研模試」等の自社サービスのデータを連携させるというベネッセならではの付加価値も提供します。今回のサービス提供開始により、生徒を多面的に把握し、より質の高い指導を実現する学校環境づくりに貢献してまいります。
※2:参考:文部科学省「GIGAスクール構想の下での校務DXについて 
   ~教職員の働きやすさと教育活動の一層の高度化を目指して~(令和5年3月8日)」:
   https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/175/mext_01385.html

■「ベネッセ校務クラウド」サービス概要
1)ベネッセのサービスをはじめとした校内・校外の各種データとの連携
- フルクラウド型の利点を生かし、ベネッセが高等学校(中高一貫校含む)向けに提供する「進研模試」等の模擬試験や、各種サービスの学習データとのデータ連携を予定しています。校内の定期テスト等と併せて校務支援システム内で学習履歴を一元管理することで、進路面談などの際に生徒をより多面的に把握し、指導できるようになります。また、学校全体で様々なデータを組み合わせた分析が可能になります。
- 「進研模試」等のアセスメントを長年ご提供してきたベネッセの知見を活かして、データの連携やダッシュボードでの可視化、分析などの活用をご支援します。
- 学校等欠席者・感染症情報システムとの連携や、健康情報、就学支援情報等の連携対応も予定しています。


2)全ての利用者が使いやすいサービス
- 生徒や保護者を含むすべての利用者は、スマートフォンアプリを含む様々な端末環境で利用可能です。
- Microsoft Entra IDやGoogle Workspace for Educationとのシングルサインオン機能を実装しているため、ログインに手間取ることなく、日常のコミュニケーションや出欠連絡をスムーズに行うことができます。
- 入力された情報はリアルタイムで通知されるだけでなく、必要に応じて先生が承認を行ったうえで、様々な書類に反映されるため、先生の業務効率化につながります。


3)高セキュリティが求められる校務活用に向けた対策
- シングルサインオンや2要素認証等の認証機能を備えており、データ暗号化、操作ログ保存を行っております。また、細かな権限設定や、ファイル入出力のための承認フローの設定も可能です。校務系と学習系のネットワークを統合した環境での利用や、教職員のロケーションフリーでの利用においても、万全のセキュリティをご提供します。
- 本サービスのベースとなる校務支援システム「ツムギノ」を提供するテクマトリックスは、医療分野においてレントゲン等の情報を保管・管理するサービス「NOBORI(ノボリ)」※3をクラウドで提供しています(登録患者数:約5,180万人、2024年3月末時点)。さらに、ゼロトラストセキュリティを実現するパロアルトネットワークス社製プラットフォーム「Prisma(R) Access」の国内における販売代理店を務めています。高セキュリティが求められるサービスの開発、運用経験を生かして、テクマトリックスが本サービスの基盤運用を担当します。

※3:NOBORIはテクマトリックスのグループ会社であるPSP株式会社により提供されています。

■販売について
- サービス紹介ページ:https://koumu.benesse.co.jp/
- サービス提供開始:2025年4月
- 主な販売対象 :全国の高等学校(中高一貫校含む) ※個人のお客様向けの販売はございません
- 販売価格 :生徒1人あたり年額3,960円(税込) ※別途、基本サービス料が発生します。
- 学校からのお問い合わせ先 :
お客様サービスセンター 0120-350455(通話料無料)
受付時間/月~金8:00~18:00 土8:00~17:00 祝日、年末・年始を除く


 今回の本格的な販売スタートを前に、複数の学校に先行して試行利用もいただいたところ、採択を決定いただいた事例もございました。ベネッセでは、「ベネッセ校務クラウド」に関するお問い合わせおよび試行利用のご相談を受け付けています。高等学校のご担当者様、または自治体で校務のご担当者様で本件にご興味をお持ちの方は、上記のお問い合わせ先までご連絡ください。

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