高度な金属の代替素材:PA66とPPAの利点を兼ね備えたUltramid® T7000
配信日時: 2024-11-29 11:00:00
高度な金属の代替素材:PA66とPPAの利点を兼ね備えたUltramid® T7000
PA66より安定して優れたPA/PPAブレンド素材の剛性と強度
湿気にさらされる構造部品(車のミラーカバー、エアブレーキの部品)や家具の部材に対応
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)はこのたび、構造部品における高度な金属の代替素材として、PA 66より機械特性が安定して優れたポリアミド(PA)とポリフタルアミド(PPA)のブレンド製品群を上市しました。Ultramid®T7000は、乾燥した状態および特に湿度の高い環境における剛性と強度でPA66を上回ります。ポリフタルアミド(PPA)部分が吸水性の低減と高い寸法安定性に貢献するためです。Ultramid®T7000はPA66と同様に射出成形が容易で、光沢のある滑らかな表面に仕上がります。他にはない特性を兼ね備えたPA/PPAのブレンドは、自動車のミラーカバー、エアブレーキの部品、バルブなど湿気に触れる構造部品のほか、家具の部材にも最適な金属代替素材となります。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2738/99944/500_500_202411270935556746696bb8352.jpg
湿気にさらされる自動車のミラー、エアブレーキ部品、バルブ、家具部品などの構造部品に最適な金属代替素材
「Ultramid® T7000」
上記の部材は、Ultramid®T7000の優れた機械特性の恩恵を受けるだけではありません。BASFのシミュレーションツールであるUltrasim®を使用して最適化し、NVH(騒音、振動、ハーシュネス)を改善することも可能です。これにより部品がしっかりまとまり、腐食がなく、耐久性が向上した、一層堅牢な組み立てが実現します。そして金属の代わりにPA/PPAブレンドを使用することで、組み立て部品全体の重量とコストを大幅に下げることができます。
Ultramid® T7000は、高負荷の構造部品向けなど、最大60%まで各種のガラス繊維の補強材を加え、世界中で提供を開始しました。レーザー感度の高いブラックおよび改良表面のブラックのグレードもあります。
BASFのグローバルビジネスディベロップメントPPA担当者のアンドレ・シェーファーは、次のように述べています。
「性能、特殊な認証、持続可能性などの面でさまざまな業界ニーズや市場の期待に応える製品群を用意しています。技術サービス部門との緊密な協力により、お客様には、強度と剛性に優れたUltramid® T7000を金属の代替素材として、重量やコスト削減のさまざまな可能性を検討していただければと思います。低PCF、バイオマスバランス、Ccycled®など、持続可能性に優れたグレード品もまもなく提供する予定です。」
Ultramid® Advancedについて
BASFのPPA(ポリフタルアミド)製品群は、Ultramid®AdvancedN(PA9T)、Ultramid® Advanced T1000(PA6T/6I)、Ultramid®AdvancedT2000(PA6T/66)、Ultramid®TKR(PA6T/6)、Ultramid®T6000(PA66/6T)、Ultramid®T7000(PA/PPA)の6つのポリマーで構成されます。PPA製品群は、自動車、電子・電気機器、機械工学、消費財など多くの分野で、軽量かつ高性能な次世代プラスチック部品を実現すると期待され、BASFのUltrasim®シミュレーションツールや豊富なアプリケーションの開発経験とともに、世界各地で入手可能です。射出成形や押出成形用に50以上の配合グレードがあり、難燃剤の有無も選択できます。無着色からマーキング可能な黒までさまざまな色、短繊維ガラス、長繊維ガラス、炭素繊維強化材入りの製品、各種の熱安定剤を加えた製品も用意しています。
BASFのPPAリューションの詳細については、https://www.ppa.basf.com/
(英語)をご覧ください。
※この資料はBASF本社(ドイツ)が2024年11月28日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年の BASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com
をご覧ください。
■BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部について
BASFのパフォーマンスマテリアルズ事業本部は、プラスチックに求められる持続可能性への変革の最前線にいます。BASFの製品は、トランスポーテーション、消費財、インダストリアルアプリケーション、建築・建設という4つの主要産業分野にイノベーションをもたらすため、世界中のお客様と共同で開発をすすめています。私たちの研究開発は、プラスチックに関するすべての工程(プラスチックジャーニー)であるMAKE(製造)、USE(使用)、RECYCLE(リサイクル)に焦点を当てています。製造段階では、製品の設計から原材料の選択、製造工程に至るまで、プラスチックの製造方法を改善します。使用段階では、軽量性、堅牢性、耐熱性といったプラスチックの強みを強化します。製品のライフサイクルの終段には、循環型経済を実現するためにどのようにプラスチックジャーニーを終了させるかを検討する「リサイクル」段階があります。2023年、パフォーマンスマテリアルズ部門の世界売上高は72億ユーロを達成しました。詳しい情報は、https://www.performance-materials.basf.com
をご覧ください。
本件に関するお問合わせ先
BASFジャパン株式会社
広報事務局 (カーツメディアワークス内)
TEL:03-6427-1627
basf@kartz.co.jp
プレスリリース情報提供元:Digital PR Platform
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