2025年問題で入れ歯難民が増える!?デジタル化を進める歯科技工所 デジタルデンチャー製作数が3年間で1,000個に

プレスリリース発表元企業:株式会社お守り入れ歯

配信日時: 2024-11-25 13:00:00

デジタルデンチャー製作風景。石膏くずも散らずに汚れず作業

3Dスキャナーで形状データ取得

3Dプリンターで歯ぐき製作

団塊の世代が75歳以上になる2025年問題。歯科業界では歯科医療過疎地区増加や技工士不足により、将来的に義歯を作りたくても作れない人が増えると予想されます。歯科技工所を運営する株式会社お守り入れ歯(本社:北海道札幌市、代表取締役:池田 昭)は、2021年より義歯のデジタル化を進め、歯科治療や技工士による義歯製作の業務効率化が進んでいます。製作依頼も増加しており、2024年11月現在で1,000個のデジタルデンチャーを製作しました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/418048/LL_img_418048_1.jpg
デジタルデンチャー製作風景。石膏くずも散らずに汚れず作業

【入れ歯を作りたくても作れない時代はすぐそこに】
2025年問題では団塊の世代が75歳以上になり、労働人口の不足や医療体制のひっ迫が予想されています。歯科業界でも歯科医師不足や技工士不足など、すでに影響が出始めています。歯科医の指示に応じて義歯などを製作する技工士においては、人手不足やワークライフバランスを重視する若者の希望者減少により、受け入れを停止した専門学校もあります。

その一方で、高齢化が進めば加齢に伴い歯槽膿漏や虫歯などにより歯を失っていく人が増えるため、今後は歯科治療が必要になる人が増加します。技工士は銀歯などの被せ物・インプラント・義歯の各分野で専門に製作しますが、中でも義歯専門の技工士は、より高い技術と経験値も必要となります。しかし手間が掛かる割に診療報酬が低いこともあり、義歯治療に力を入れる歯科医師や義歯製作技工士が減少しています。団塊ジュニア世代が一斉リタイヤする2040年には、義歯を作りたくても作れない人の増加が予想され、効率化により生産性を高める診療体制を整えることが急がれます。


【メリット多い、入れ歯製作のデジタル化】
歯科技工所を運営する株式会社お守り入れ歯は、2021年より義歯のデジタル化を進めています。北海道を中心とした全国の歯科医院と提携しており、デジタルデンチャーの製作数が1,000個となりました。デジタルデンチャーとは、歯科医院にて3Dスキャナーや口腔内スキャナーで読み取った形状データを元に、技工所で3Dプリンターを使って複製するものです。当社の技工士は現在一名。治療の過程で製作する模型や型取り、現在使用している義歯をスキャンして全く同じものを複製する予備入れ歯、柔軟性があり歯茎に負担の少ない夜専用入れ歯型マウスピースなどの製作を行っています。

デジタルデンチャーのメリットの一つは大幅な時間短縮です。新しく義歯を作る際、複数回通院しながら2か月前後の期間が必要ですが、総入れ歯の場合、取得したデータを元に早ければ2~3日で完成します。歯茎と歯の配列に約30分かかっていた作業もワンクリックでできます。次に精度が高いことです。同じ技工士が作っても全く同じ義歯を作ることは困難ですが、デジタルだと全く同じ義歯を短期間で作ることができます。他にも削る際の石膏くずによる汚れや室内空気の汚染も軽減されます。作業効率化によりリタイヤ年齢の引き上げも期待でき、今後の人材不足解消にも繋がります。

現在義歯におけるデジタル製作はプラスチック部分が製作可能ですが、利用者が多い部分義歯には金具がついています。その金具を一つずつ型取りして金属を流し込み鋳造するため、作業工程が多く手間がかかります。今後は金具もデジタル製作が可能になると、更に効率化も図れます。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/418048/LL_img_418048_6.jpg
3Dプリンターで作った総入れ歯

【急がれる入れ歯のテジタル診療、進まぬ保険適用】
被せ物やインプラントは保険適用によりデジタル化が進んでいますが、義歯は未だ保険適用外のため導入が進んでいません。患者の負担額が増えることや、機材購入費用が高額なことが弊害となっています。特に多くの歯科医院や技工所は、個人経営や小規模経営のため導入に踏み切れないのが現状です。当社ではそういった歯科医院とも提携してデジタルデンチャー製作を行っています。

代表の声「今後の労働人口減少に反比例して義歯利用者の増加は予測できているため、義歯のデジタル診療についても保険適用が早く進むことを望んでいます。保険適用になれば需要が増え、義歯のデジタル化も進みます。以前から取引のある大手技工所の札幌デンタル・ラボラトリーの方にも話を聞いたところ、働き盛りと言われる30代の離職が多く、デジタル化を早急に進める必要性を感じているとのこと。平均年収の低さと労働時間とのバランスの悪さが課題に挙げられますが、効率化により製作数が増えると給与増が見込めます。実際に20代30代の離職率が下がった技工所もあり、デジタル化を進めることは日本が抱える将来的な問題を見据えた取り組みであり、喫緊の課題です。」

当社が現在進めているデジタル化の一つ、無料形状データ保管「入れ歯銀行」では、全国20か所の歯科医院と提携しており、今後も全国に広げるため展開を進めていきます。
株式会社お守り入れ歯: https://omamoriireba.com/

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/418048/LL_img_418048_13.jpg
株式会社お守り入れ歯 代表 池田 昭

【会社概要】
会社名 : 株式会社お守り入れ歯
代表取締役: 池田 昭
技工所名 : Digital Denture Lab.
事業内容 : 入れ歯銀行運営、義歯製作、義歯の洗浄、抗菌処理
所在地 : 〒060-0062 北海道札幌市中央区南2条西3-12-2 トミイビルNo.37 5F
電話番号 : 011-596-8814(受付時間:平日9:00-18:00)
営業時間 : 平日9:00-18:00(休診日:土曜・日曜・祝日)


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press