生成AIに対する職場の不安は理解の深化で解消へ アバナードによる新たな調査で判明

プレスリリース発表元企業:アバナード株式会社

配信日時: 2024-11-07 13:00:00

※本リリースは、米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。
・Copilot for Microsoft 365は、体系化された創造性、アイデアの共有、問題解決能力を強化することが明らかになった一方、自発的で独創性のある思考の向上が制限される可能性
・透明性 (78%) と説明責任 (65%) への評価は、Copilotへの信頼を構築するにあたり、ツールの意思決定プロセスを理解して、責任あるAIフレームワークを導入することの重要性を反映するものとなった



【2024年11月7日 - シアトル発】 マイクロソフト ソリューション プロバイダーとして業界をリードするアバナード株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:鈴木 淳一、以下 アバナード)は、グローバルの各拠点に所属する従業員700名のエクスペリエンスに基づく新たな調査の結果を公開しました。本調査では、Microsoft Copilot for Microsoft 365 (以下、Copilot for Microsoft 365) が従業員エクスペリエンスに与える職場への影響が明らかになりました。


Copilot for Microsoft 365導入のパイオニアであるアバナードによる本調査は7 週間にわたり、アーリー アクセス プログラムに参加した期間中に実施され、Copilot for Microsoft 365の調査に関するものでは最大規模のパイロット グループが参加しました。同調査では、生成AIツールが職場の6つのヒューマン メトリクス (コミュニケーション、創造性、信頼、仕事の満足度、帰属意識、組織市民行動) に与える影響を明らかにしました。全体的な調査結果から、体系化された創造性、アイデアの共有、問題解決能力を強化できることが明らかになった一方で、自発的に生み出された、もしくは独創性のある思考の向上には制限が見られました。


コミュニケーション
調査開始前では、従業員の72% が、Copilot for Microsoft 365 による会議の文字起こしを想定して、コミュニケーションに慎重な姿勢を示していました。しかし、6週間の使用後では、45%がコミュニケーションに対する警戒心が軽減されたことを感じ、ツールへの親しみが増すにつれて、コミュニケーションがよりオープンになるという大きな変化が見られました。


創造性とイノベーション
アバナードの創造性、イノベーション スコアは、全体として昨年から2%上昇し、82%になりました。新しい働き方を取り入れることへの支持率は80%から89%になりましたが、独創的な思考が必要となるタスクへの選好度がわずかに低下しました。


信頼性
ほぼ10 人に 9 人 (88%)が、 Copilot for Microsoft 365 は企業の価値観と一致していると認識しており、半数以上 (65%) が個人の価値観とも一致していると回答しています。Copilot for Microsoft 365による業務アシストは高く評価され、満足度は75%でした。しかし、ツールの透明性 (78%) と説明責任 (65%) の評価が、ツールの意思決定プロセスを理解して、強固なガバナンスを実装することの重要性を反映する結果となっています。


この結果について、 アバナードのフューチャー オブ ワーク担当グローバル リードであるファイト・ジーゲンハイム (Veit Siegenheim) は、次のようにコメントしています。「この結果は、当初慎重さを見せていた大多数の従業員も、コミュニケーションを目的としたCopilot for Microsoft 365の価値を認識していることを示しています。また、新しいアイデアの明確化と実行、タスク管理の自動化で、より戦略的な思考に時間を割けるようなサポートも可能です。しかし、同ツールは自発的で独創性のある思考を制限する可能性もあり、従業員はシステムの提案に丁寧さや公平性を認める一方、長期的には見落としや説明責任について懸念を抱いています。結論としては、Copilot for Microsoft 365は“スイッチを入れればいい”だけのテクノロジーではありませんが、実装すればコミュニケーションや創造性を強化できる大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。こういった課題を理解することで、お客様が導入プロセスを乗り越え、ツールの価値を最大限に引き出せるよう支援できるのです」


仕事の満足度
Copilot for Microsoft 365の導入後、85%の従業員が仕事に達成感を感じ、80%が引き続き意欲的にタスクに取り組んでいると回答しており、 Copilot for Microsoft 365が仕事の意欲となる側面を削ぐことなく日常業務にうまく取り入れられたことを示しています。


帰属意識
総合的に見ると、チームの結束力はCopilot for Microsoft 365の導入後も維持され、85%が調査中の仲間意識やサポート体制が安定していたと報告しました。しかし、帰属意識とチーム コラボレーションのスコアは2%減少し、さらなる検討や改善の余地があることを示しています。


組織市民行動
技術的な適応性は86%に上昇し、Copilot for Microsoft 365が技術的なスキルや新しいツールへの適応をサポートまたは強化する可能性を示しています。 思いやりとマナーは88%で安定しており、Copilot for Microsoft 365が組織の協力的な姿勢や親切心を損なわなかったことを示しています。


ジーゲンハイムは、次のように結論付けています。「Copilot for Microsoft 365のようなツールは、職場における変革の時代を築いていく存在です。生成AIが従業員のエンゲージメントやサポート ネットワークに悪影響を及ぼすことなく、職場での活動を強化できるバランスを見つけることが、プロフェッショナルとしての成長と満足度を追求できる職場文化を構築するためには重要であることが、この調査で示されています。これは、AI導入の次のフェーズでさらに重要となり、生成AIを戦略的に統合することで、すべての業務機能を対象とした広範な変革への取り組みが促進され、企業全体の運営を根本的に変革する価値を生み出します」


調査結果の全文は、こちら(https://ava-p-001.sitecorecontenthub.cloud/api/public/content/dd98ea8f4d884a7ba14631c3468e27b4?v=200e4dc1)よりご覧ください。



調査方法:
体系的な一連の調査は、2023 年 7 月から 10 月にかけてアバナードにより実施されました。回答者は、法務、財務、人事、マーケティング、営業、経営幹部など、社内のさまざまな部門と職務階級にわたる700名の同社従業員です。回答者のCopilot for Microsoft 365に関する知識レベルはさまざまでした。調査開始時に、Copilot for Microsoft 365導入以前の職場エクスペリエンスや姿勢を確認するための調査を行い、その7週間後に2回目の調査を実施することで、Copilot for Microsoft 365導入後の従業員エクスペリエンスの変化を明らかにしました。調査は、フォーカス グループ、ワークショップ、観察調査で構成されています。



アバナードについて
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アバナードは、マイクロソフト エコシステムにおいて世界をリードするエキスパートです。世界各国5,000社以上のお客様から信頼されており、ビジネスにおけるあらゆる規模の課題を解決し、人とテクノロジーの可能性を引き出す優れたAIソリューションを提供します。マイクロソフトのテクノロジーを活用したオペレーションの最適化、成長促進、イノベーションの育成を強化し、卓越したカスタマー エクスペリエンスを支援しています。
アバナードは、AI、クラウド、データ分析、サイバーセキュリティ、ERPの分野において、グローバルなスケールと各地域の専門知識をかけ合わせ、人中心のエクスペリエンスの構築を目指しています。また、人を最優先に考えた価値ある影響をもたらすソリューションを設計し、お客様、顧客企業、従業員、パートナー企業にとって大切なこと支援しています。
2000年以来、マイクロソフトとの緊密なパートナーシップにより最新テクノロジーを市場に投入し、マイクロソフトのエコシステムを最初に活用する「クライアント ゼロ」として、グローバルSIパートナー オブ ザ イヤーを19回受賞しています。
パーパスを起点とした責任ある企業として、アバナードは多様性、インクルージョン、持続可能性を推進し、ビジネスの成功を促進するだけでなく、社会にも貢献します。公式Webサイトは、https://www.avanade.com/ja-jpです。

【お問い合わせ】
アバナード株式会社
TEL: 03-6234-0150  Eメール: tokyo@avanade.com

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