2024年度「グッドデザイン賞」受賞について

～ 防食機能付き橋梁常設足場「NSカバープレート(R)」～



日鉄エンジニアリング株式会社（代表取締役社長：石倭行人、東京都品川区、以下「当社」）は、このたび橋梁向けの防食機能付き常設足場「NSカバープレート(R)」（以下「本商品」）が2024年度「グッドデザイン賞」※1を受賞しましたのでお知らせいたします。本商品は、橋梁の近接目視点検を可能とする常設足場機能と橋梁本体を厳しい自然環境から保護し腐食から守る防食機能を兼ね備え、また橋梁の景観性を向上させる美装機能も併せ持つ商品で、以下の特長を有しております。
- 橋梁の長寿命化雨水や紫外線・飛来塩分を遮断し防食性を高め、橋梁本体を長寿命化します。
- 維持管理作業の効率化と安全性の向上天候に左右されることなく、いつでも効率的で安全な維持管理作業が可能です。
- ライフサイクルコスト（LCC）※2および環境負荷の低減定期的な塗替などメンテナンス頻度の削減と維持管理作業の効率化によるLCCの低減に加え、従来の仮設足場を利用した維持管理作業と比較して交通渋滞を発生させることもなく、NOx、CO2などの排出削減により環境負荷も低減します。

日本では2030年頃に、現存する橋梁の6割以上が建設から50年以上経過することとなります。その老朽化対策は必須であり、各地で橋梁の健全性診断が急ピッチで進められていますが、少子高齢化に伴う労働力不足や働き方改革により、維持管理作業の効率化が喫緊の課題となっています。本商品は新設の橋梁はもちろん、既設の橋梁に取り付けることも可能であり、将来的な日本の橋梁インフラの維持管理における課題解決に貢献する商品です。

なお、このたびの受賞では、本商品の橋梁の防食性を高め、定期点検時には足場としても利用できる機能性と景観性を両立させた優れたデザイン、塗替えなどのメンテナンス頻度を減らし、定期点検など維持管理作業の効率を高め、労働力不足が懸念される社会インフラ建設・維持管理の持続可能な発展に貢献する点が、審査委員に評価されました。

2003年の販売開始以来、施工箇所全国73箇所、施工面積累計約695,000平方メートル （東京ドーム約15個分／2024年9月末時点で施工中のものを含む）の実績を有しています。当社は本商品の普及拡大を通じ、持続可能なまちづくりに貢献してまいります。

※1 「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、身の回りのさまざまな分野から見いだし、広く伝えることを目的としています。世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されています。
※2 建物やインフラの計画、設計、建設、運用、維持管理から最終的な廃棄に至るまでのすべての費用のこと。


NSカバープレート(R) 　


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【「NSカバープレート(R)」概要図・点検状況】


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