当社エンジニアが情報処理学会・MPS研究会で「ベストプレゼンテーション賞」を受賞

プレスリリース発表元企業:株式会社シマント

配信日時: 2024-08-13 16:00:00

発表テーマ「自動車販売業界における車両輸送最適化:数理モデルによる輸送コスト削減の検証」



テクノロジーの力で物流の効率化を実現する株式会社シマント(本社:東京都中央区、代表取締役:和田 怜)に在籍するエンジニアが、一般社団法人情報処理学会が主催する第148回数理モデル化と問題解決(MPS)研究会にて、研究発表「自動車販売業界における車両輸送最適化:数理モデルによる輸送コスト削減の検証」を行い、ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。

発表の概要
この研究は、ネッツトヨタ熊本(株)と共同開発中の「車両輸送計画の最適化プロジェクト」にて検証中の、数理モデルの導入とその効果がテーマです。車両輸送計画の担当者の経験値やノウハウは“職人技”として知られ、従来は暗黙知として現場担当者に蓄積されてきました。本プロジェクトではこの点への問題意識から出発し、過積載の防止と最適な積載量導出を実現する数理モデル構築を目的として、車両積載方法の言語化、車両やキャリアカーの寸法のデータ化、これらの効率的な組み合わせを定式化しました。

モデル構築にあたって最も困難だったのは、担当者の暗黙知を形式知化することだったと、発表者の岩城 美良(いわしろ・みら)は語ります。日あたりの輸送対象の車両数・種類、配送先を結ぶ最適なルートの情報など、膨大な情報を6か月かけての丹念なヒアリングの結果、モデルのプロトタイプを構築できました。

本研究結果を現場での輸送計画に反映したところ、車両輸送計画の担当者による計画と比較し、より効率的なオペレーションを実現できることが確認されました。複雑な組み合わせが必要な車両輸送計画の最適化において,数理モデルの有効性を示せたといえます。

岩城 美良 受賞コメント
この度、ネッツトヨタ熊本(株)と当社との車両輸送最適化の取り組みが、高く評価されたことを大変嬉しく思います。車両輸送最適化は初めての試みであり,様々な制約を数理モデルに落とし込むことは、簡単ではありませんでした。
多くの方のご協力と支えの下にこのような研究成果を残すことができました。
関係者各位に心から御礼申し上げます。今後も物流業界の課題に対して,最適なソリューションを提供できるよう精進してまいります。

発表者 岩城 美良 プロフィール
[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/28636/14/28636-14-3229e633f332b7085fb1f5e13c40d428-381x438.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
岩城 美良(いわしろ・みら)
大学と大学院で心理学を専攻。卒業後は、バックエンドエンジニアとして、企業研修向けe-ラーニングプラットフォームの開発・保守に携わる。現在はシマントでの実業務に加え、機械学習について学ぶため,立教大学大学院人工知能科学研究科に入学し、研究しています。




第148回MPS研究会について
https://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/event/mps148bio78.html

会社概要
略歴:代表取締役・和田 怜(わだ さとし)
早稲田大学卒業後、みずほ銀行に1期生として入行。本部の企画業務担当時代に、部門間で異なる仕様の書式、膨大な量の紙の書類など、巨大組織でのシステム導入を阻む壁を身をもって経験する。同時に、日本の大企業は生産性を高めるために、データ活用とDX化を強力に推進すべきことを痛感。このときの経験をきっかけに、データ活用とDX化で物流の効率化を目指すシマントを起業。

本社: 東京都中央区日本橋3-3-2 Bizflex東京八重洲 7階
代表取締役: 和田 怜(わだ さとし)
事業内容: simount DWH、物流系ワンストップソリューション(配車業務プラットフォーム、TMS(配車管理システム)、物流DXコンサルティング、アジャイル型システム開発など)
URL: https://simount.com/

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