令和5年度 建設荷役車両安全技術協会「考案賞」アクティオ社員の考案が金賞・銀賞をダブル受賞！！

～高所作業車整備の安全性と効率性を改善～

　総合建設機械レンタルの株式会社アクティオ(本社：東京都中央区日本橋、代表取締役社長兼COO：小沼直人、以下アクティオ)は、令和5年度　公益社団法人 建設荷役車両安全技術協会（以下 建荷協）「考案賞」において、弊社社員が考案した「高所作業車用傾斜規制点検台作成」が金賞、「ENCL・ENTL専用台車の作成」が銀賞を受賞しました。



　建荷協「考案賞」は、特定自主検査に係わる労働災害の防止および品質・能力向上に役立つ作業改善や検査技術、機器等の考案を推奨し、特定自主検査制度の意識高揚を図ることを目的としています。「金賞」、「銀賞」、「努力賞」、「参加賞」が授与されます。

　今回の受賞は、いずれも弊社三重いなべテクノパーク統括工場において、高所作業車の整備業務を担う社員が考案・作成し、安全性と効率性を高めることが高く評価されました。
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　なお、昨年の銀賞の受賞に引き続き、２年連続の考案賞の受賞となりました。

【考案概要】

■金賞受賞 「高所作業車用傾斜規制点検台作成」
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　高所作業車は、転倒のリスクを回避するため、傾斜地ではデッキ（作業床）が上昇しないよう、自動的にストッパーがかかるようにセンサーがついており、この安全機能が正常に働いているかどうかを検証するため、レンタルの出庫前に高所作業車の本体を傾斜地に置いて点検を行います。従来は、床に2台の小型スロープを車幅に合わせて置き、そこに高所作業車を乗り上げる方法で行っていましたが、転倒のリスクがありました。また、前傾斜の検証後に後傾斜を調べるために車両をUターンする必要があり、時間的なロスもありました。
　今回作成した点検台は、高所作業車が一方向に点検台を通過するだけで、前傾斜と後傾斜に加え、これまで難しかった横傾斜の点検も連続して行えます。室内系高所作業車の中で最も大きな9.9ｍタイプにも対応する大きなサイズとなっており、タイヤやクローラがスロープから外れ転倒するリスクを大幅に軽減することができました。また、Ｕターンの手間もなくなり、効率化にもつながりました。

＜改善前＞
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車幅に合わせて置いた２台のスロープに乗り上げて傾斜点検。熟練が必要、かつ転倒のリスクがあった。






＜改善後＞
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一方向に通過するだけで、前傾斜・後傾斜・横傾斜の点検ができる。工場内の高所作業車の「通り道」に設置することで、常時、効率的な点検が可能となった。







■銀賞受賞 「ENCL・ENTL専用台車の作成」
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　現場から戻ってきた室内系高所作業車は、クローラやタイヤの交換、清掃などの整備を行います。その際に従来は、クレーンで高所作業車を吊り上げ、車体の下を覗き込むようにして４片の木材を差し込み、車体を載せていましたが、木材を置く位置が分かりづらく、車体と床に手が挟まれたり、車体が転倒するリスクがありました。また、クレーンの吊り降ろし作業を慎重に繰り返しながらセッティングを行うため、時間を要していました。
　今回作成した台車は、北越工業株式会社の高所作業車ENCL・ENTLシリーズに対応した専用台車です。高所作業車の車体下部に合わせて４つの鉄製の台がつながった仕様で、クレーンで吊った車体の下に片手でスライドして差し込み、ストッパーが車体に触れたところで車体を降ろせば位置が合うようになっています。安全性の向上とともに、時間も従来の半分以下になり、効率化を実現しました。
また、台車自体が重いため、持ち運びがしやすいよう車輪もつけました。

＜改善前＞
[画像6: https://prtimes.jp/i/57111/145/resize/d57111-145-8ffe62efb425dd4c8e69-0.jpg ]


クレーンで吊った車体の下を覗き込み、微調整を繰り返しながら木片を置いていた。









＜改善後＞

[画像7: https://prtimes.jp/i/57111/145/resize/d57111-145-e9c957f0e8d0b3036d24-8.png ]


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